「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ キャラ別なろうとの違い ユウキ・カグラザカ

※再考察しました!2021/2/3

harunatan.hatenablog.com

※2020.9.28追記

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

ユウキです。やはり語らないと終わらない裏主人公です。

アニメだけ見てる方にはチョロいお兄ちゃん、漫画を見てる方はちょっと疑うシーンがあり、アレっ?て思った方も多いはず。書籍だけ見てる方にはチョロチョロうっとおしい、出てるシーンは興味ないから飛ばすetc・・・完全な賑やかしキャラにしか思われてない。なろうを見てる人は詐欺師のラスボスという認識しかない。

さて、なろうを見た上で書籍読むと・・・・「?」である。本当にわからない。。いや、マジで。

 

レオンにやぶれたカザリームが自分の復活を目指し体を奪うために召喚したのがユウキだ。しかし獲得した「創造者」により「封殺能力」を作りカザリームに勝利。その後は「自由組合」を発展させ裏組織も持ち表裏で西方諸国を掌握していく。負かしたカザリームの魂を宿し復活させる条件で中央道化連を従える。道化連のクレイマンは十大魔王の一角としてカザリームの基盤を継いでいたが真の魔王には覚醒していない。クレイマン覚醒のためにオークロードなどを仕掛けるクレイマンに助力する。

すべてが「世界征服」のため・・・・

※オークロード誕生の黒幕はユウキではなくマリアベルロッゾに変更。

 

書籍でも9巻までは道化連やダムラダなどとのシーンではユウキではなく「少年」と表現されていた。まぁ書籍だけ読んでる人も少年=ユウキだとほとんどの人が気づただろうけど。その少年、ユウキはなろうでは考えられない行動を取っていく。

 

オークロード失敗以降はクレイマンには自重するようにラプラスに気を付けさせている。過信するなと。ラプラスも覚醒のため魂欲しさに奴隷を買っては殺しているクレイマンをやりすぎだと注意した。クレイマンがすっかり変わったと感じていた。そしてクレイマンはユウキの意図とは違う最悪の暴走を遂げ失敗する。

 

西方教会は邪魔なだけに内部を探ろうと躍起になっている。クレイマンを殺したリムルに仕返しの機会を狙うが、今はうまく付き合っておこうとする。ヒナタにもリムルと敵対しないように忠告していた。ヒナタの事は憎からず思っている。リムルに恩を売るために足かせになりそうな奴隷商会をマサユキに壊滅させた。ヒナタ、マサユキに精神的干渉を一切してない(むしろ10巻でマリアベルから能力を奪うまで精神支配系の能力を持っていたかが不明)レオンの探し人がクロエと知っても「こりゃまいったね」とすでに手元にいないクロエに手を出すつもりもない(情報を利用してリムルにレオンを叩いてもらおうとはするが)。ギィに圧倒的な力の差を見せつけれて自分を信頼する仲間(道化連)さえ守れない自分の弱さを嘆く。ガドラやシンジ達がリムル陣営に寝返っても苦笑しつつ許容する。ガドラの安否を本気で心配する。グランベルを駒にするつもりで自分が最終的に駒にされて西側を追われるはめになる。リムルに共闘を本気で持ちかける。ダムラダが裏切ったのにその真意を考え信じる事に決める。そのせいでクーデターは失敗する。

そして、自分の事より仲間を逃がす事を考える・・・。

 

いやね、なんかユウキ、書籍では凄くまるくなっている。心理描写がかなり増えたので(なにを考えてるのかわからない胡散臭さ)が影を潜めてしまった。道化連も同じ。ティア、フットマンはなに考えてるかわからないが上役の2人、カガリラプラスは心理描写が多い。カザリームは社会を恨みレオンを恨む気持ちが薄れ純粋にユウキの理想に思いをはせている。すっかり秘書のお姉さんカガリさんだ。自分がもっと強ければ、自分の力を過信せずうまく周りとやっていればクレイマンも死なずに済んだのでは?フレイやカリオンを賢いとさえ思うカガリさん。自分たちに必要だったのは強い仲間を集めるではなく信じられる仲間を多く集める事だったと後悔しています。ラプラスはなろうとそんな変わってない気もするが自分が犠牲になってでも仲間を助けようとする。無意味な殺生は好まない。最初は信じていなかったユウキを今は心から仲間だと思っている。

 

なんかユウキ一派は一派でしっかりサブ主人公になっている。トルネオット、アリアなんかも、なろうのように突然やられに出てきたキャラではなくちゃんと味のあるキャラとなって出てきている。仮に天使の力を得たとしてもユウキ以外にはしたがわなそうだ。もっともなろうと同じなら天使になるのだろうけど・・・。

 

と、ユウキや仲間達の怪しさが薄れ、その代わりを近藤なりダムラダなりが担ってる感じになっている書籍版。だからといってユウキがまったく怪しくないかといえばそーでもない。一度だけだか「力が欲しくないか?」という声をユウキが聞いたシーンがある。あの時点でユウキの中になにかいる可能性が出てきた。それ以前から言ってる事とやってる事が違う事が多かった、ラプラスがツッコむくらいにw当時はまだ少年表記だったので(もしやユウキと少年はまったく違う人物では?または2重人格で少年も2つの思考があったのでは?)なんて思ったりもした。とにかく一貫性が欠けていた。ところが、少年表記がなくなりユウキだけになったら逆に一環してきた。ひょっとしてもう一人の少年(悪意だけの塊)は消えてる?(または出てきてないだけ)。そう考えるとやっぱ胡散臭さい。ほんと?なのである。

 

さて、精神支配された(ふり)のユウキは意図するものとはだいぶ違う形でリムルと顔を合わせる事になったけど(ラプラスとの言い争いはなろうのユウキっぽくて面白かった)15巻で敵対するって事はないでしょう。しかし今後はどうなるか予想つかず楽しみですね。やはりラスボスなんて事も充分ありそうですが、あんま嫌わないであげてください。

心理描写さえダマしていたらまさにトリックスターなんですけどねw

 

※追記(2020・9・28)

今んとこ三下ですw精神支配やクレイマン、マリアベル(web未登場)に影響を与えたのが近藤に続き天使スキルを支配するのがフェルドウェイ。ルドラもミカエルとして健在。マサユキとヴェルグリ姐さんもすでに合流、帝国の新体制も決定。ラプラスもリムル陣営にすでに合流。

ユウキの役回りがぜんぶ別キャラに移行してます。いよいよ着地点が見えてこなくなりまいたねぇ・・・・。がんばれトリックスター

 

f:id:harunatan:20190423232722p:plain

帝国軍人仕様のユウキとカガリさん。