「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ なろうでは語られなかった物語 開国祭

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お美しいシュナさんとシオンさん。

 

※完全ネタバレです。自己責任で

 

まつりだー、まつりだー、開国祭だーー!!

と、いうわけで魔王就任と建国を改めて伝える一大イベント「魔都開国祭」。

なろうでも日常回として多く語られていた開国祭も書籍用に大幅な改編、加筆が加わる事になりました。

 

西側諸国への宣伝も兼ね多くの国賓、貴族、周辺住民を招待するイベント。闘技場で行われる武闘大会、ラミリスの地下迷宮を冒険者向けアトラクションとして改築しお披露目する事を軸に様々な催しが準備されていた。開催一週間前から街道が混雑しはじめ街が賑やかになってきた。そんな中リムルは接見の毎日を送っていた。

周辺各国に加えジュラの森の様々な種族の魔物たちもあいさつに訪れていた。トレンドたちは集落ごと地下迷宮に移住し、そこにエルフ達も住むことになった。馬頭族と牛頭族を見て(ビジュアル的に)地下迷宮のボスキャラ発見とばかりに名づけしたり、ガビルの勘当がとけたり、接見予定のフラメアが失踪したり(スピンオフ「魔物の国の歩き方」がここから繋がる)、トンネル開通でもめていた(実は別の理由だった)長鼻族とも和解。魔王ダクリュールの息子3人が突然やって来てリムルに挑戦を申し入れてシオンに痛めつけられたりと・・・まぁ色々あった接見も前日のプルムンド王夫妻、ヨウム一行、ガゼル王の気心の知れた面々で一旦終了。

イングラシアにユウキと子供達を迎えに行き前夜祭を待つばかり。そんな時に勇者マサユキ一行が奴隷商会(オルトロス)を壊滅し保護したエルフ達を連れて到着。ユウキの仲裁もむなしくマサユキ以外の仲間たちが今すぐ魔王退治だと騒ぎ出したが武闘大会で優勝したらリムルが相手するという事でその場は納まった。

 

そして楽しい前夜祭。シュナや吉田さんたちが腕をふるった料理の数々。ハクロウが生でさばいた刺身や寿司も最初は手を出さなかったが、リムル、ヒナタ(サビぬき)、ユウキ、ガゼルらが絶賛したのを見て大盛況となった。国外に出るのが数十年ぶり、ご尊顔を見る事も貴重というサリオンの皇帝エルメシア(エレンの叔母)、ミリム領の強者たち一行など会場をどよめかせるには充分なVIPが次々に登場。調理を食べ物への冒涜とミリムに悪影響を与えた事をリムルに文句を言うミッドレイをシュナがスープを強引に飲ませて陥落させたりと、多少のトラブルも良い余興になり予定を2時間近く越えるほど盛り上がった。その裏で、着々と小売商を使ったロッゾ一族の陰謀が進んでいた。

 

いよいよ当日。リムルの宣言から始まった開国祭。子供達をヒナタに預け来賓たちを連れてベニマル、ユウキとともに歌劇場へ。タクト達の演奏会。リムルの記憶からラファエル先生が書き起こした楽譜による演奏、まぁリムルの記憶なのでアイドルとかアニメの曲ですが壮大にアレンジされ奏でられた。クライマックスにはシュナとシオンが登場。シュナの繊細なピアノと情熱的なシオンのヴァイオリンの二重奏が観客を魅了した。感動したルミナスがリムルにお褒めの言葉を。(聴いてたんかい、てか、来てたんかい)とリムルが驚きつつ午後の部へ。

ベスターとガビルの技術発表会だ。ここではヒポクテ草と魔素の関係についての大発見が発表されるなど、多くの人が関心をよせる興味深い内容となった。また、クロベイとカイジンらの新作展示も同時に行われていた。

初日は大好評。夕食をユウキ、ヒナタ、子供たちと食べながらリムルは手ごたえを感じてご満悦。国家機密レベルの発表を事前に知らなかったリムルはガゼルに怒られていたが、ここでもヒナタやユウキから冷たい視線をむけられた。演奏会は連日行われる。

 

この日の武闘大会の予選。ゴズール、メズール、勇者マサユキ、マサユキの仲間ジンライ、冒険者ガイ、謎の獅子覆面。テンペストからゲルド、ゴブタが出場する事が決まった。

 

2日目。武闘大会本選。司会はソーカ。解説はミョルマイル。審判はディアブロ

ゴズール対メズール。因縁の対決。いきなりAランクオーバーの名もち魔物同士の対決。リムルがそれぞれにユニークスキルを与えていたが「超速再生」をもらったゴズールが勝利した。通常ではめったに見れない強者魔物同士の迫力ある戦いに大喝采。続くマサユキ対ジンライは当然ジンライの棄権によりマサユキの勝利。天才ゴブタ対ガイは試合中に召喚したランガにぶつかりガイが場外に放り出されてゴブタの勝ち(?)。

1回戦最後は獅子覆面対ゲルド。名勝負になるものの実力で獅子覆面が上。迷宮の最終調整でこの場に来れないミリムからの応援コメントとという名のプレッシャーも加わり獅子覆面が勝利した。

2回戦マサユキ対ゴズールはマサユキがある提案をしてゴズールが棄権。マサユキの勝ち。獅子覆面対ゴブタは獅子覆面の覆面が外れて正体がバレるのを恐れ戦意喪失。ゴブタが勝利した。まぁ正体は元魔王カリオンなんですが・・・・。

色々あった2日目も無事終了。前日と同じメンバーで夕食をとるリムル。その後、金貨の工面に奔走する事になる。

 

3日目。最終日。午前中は武闘大会決勝。今日はミリムもリムルと一緒に観覧している。マサユキ対ゴブタ。ゴブタは「魔狼召喚」(オレニチカラヲ)により召喚したランガと合体(!?)した。リムルもミリムもその姿に「かっこいい」と感じた。

が、その姿を見て棄権を決めたマサユキがそう告げる前にゴブタは勝手に場外の壁に目にも止まらない速さでツッコみ戦闘不能になった。合体したは良かったが力を制御出来なかったのだ。しかしマサユキは棄権が早かったと譲らず優勝はゴブタとなった。

かっこいいから失望させられたミリムはランガともどもゴブタに修行させる事を決意する・・・。

その後、リムルはマサユキと昼食をともにし仲間になった。

午後。地下迷宮お披露目だ。ミョルマイルとソーカの説明が終ると参加者を募集した。名乗りをあげたのはバッソン一行6名。カバル、ギド、エレンのお馴染み3バカトリオ。リムルから要請されたマサユキ一行4名。武闘大会でゴブタ(ランガ)にやぶれ納得してないガイが単独で参加した。ガイは復活の腕輪が本当に効果あるのかの実演にミョルマイルを指名、迷宮内で首をはねた。ミョルマイルは迷宮外で復活。効果が実証された。

バッソンたちはひたすら突進。すべての罠にはまり魔物と遭遇し、道に迷う。苦労して手に入れた宝箱はカスばかり。それでも当たりの武器をようやく引き当て仲間2人が死亡した時点で予定の3時間になり時間ぎれ。仲間は迷宮外で復活。

エレンたちは事前にラミリスをお菓子で買収。情報を元に5階までくまなく宝箱を回収、満足して便利アイテムの帰還の呼子笛にて3時間を待たずに地上に戻った。

マサユキ一行は実力通り落とし穴などの罠も有効に使い最速で10階のボスを倒し帰還。

ガイは十階まで到達するもルールを守らず管理者に瞬殺される(地上にて復活)。

その様子は各パーティーに同行した管理者を通し映像として大スクリーンで公開された。

ロッゾ一族の陰謀もガゼルやエルメシアの助力で無事回避。

クロエら子供達はこのままテンペストに移住する事になった。

翌日にはドワルゴン国のガゼル王、サリオンからエルメシア、エラルド、エレン、プルムンドから国王夫妻、ベルヤード、フューズ、ファルメナス王国からヨウム、ミュウラン。ルベリオス、西方教会を代表いてヒナタ、そして自由組合総帥ユウキも出席して「反省会」が行われた。

開催中は街道が大渋滞になるなど反省点も多かったが無事盛況のうちにまくが閉じたのだった。

 

個人的には日常回である8,9、12巻は好きです。開国祭ではないのですが9巻でマサユキが異世界に来るきっかけになった美女が西欧風の美女だったなろうと違い、青い髪のチャイナ服を来た美女に変わってました。それが14巻の表紙に繋がってます。小ネタで「ギメイ」という偽名でクロベエ特製の鉄板でタコ焼き屋を出店してたヴェルドラ。屋台の前でロリータ服の少女と言い争う姿が目撃されていたり、ヒナタにリムルが「あのタコ焼き美味しかった、でも名前がギメイって・・・」と失笑されたり。ヴェルドラさんのコメディ力はさすがである。過去で封印される時にクロエが「あの鉄板焼き美味しかった・・・」とためらってたっけwさすがヴェルドラさん。

 

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ノリノリに司会するソーカさん。