「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点 ミュウラン、ヨウム、グルーシス

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ヨウムと彼を支える2人の魔人。

 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

アニメ29話見ました。まさか漫画版の膝枕シーンがアバンに使われるとは(いいぞ制作!)。今となってはなろうではこの3人の関係性がどこまで描かれてたか忘れましたが書籍、漫画版、転スラ日記、外伝魔国暮らしのトリニティと関係性が深堀りされていきました。まぁアニメはかなりはしょってますけど充分でしょうか。

ミュウランを呼び止めるグルーシスからのヨウム告白、結界シーンの流れ・・・完璧です。(2021/2/10追加)

 

アニメ2期の重要人物である3人。1期同様2クールあるとしたらヨウムが王になる過程を描ききれるんじゃないでしょうか。(予想ではアニメ2期は書籍5~7巻だと思ってます)。1クールなら魔王の宴まででしょうけど・・・。

王になるまでは無理ですね。後半で魔王達の宴まででしょう。(2021/2/11追記)

 

すでにアニメにも登場しているヨウム。オークロード出現のため、ニドル・マイガム辺境伯が間に合わせに作った調査隊のリーダー。調査のためにジュラの森を訪れ偶然リムルと出会った。リムルはヨウムのカリスマ性を見抜き英雄に仕立て上げる事を決めた。数ヶ月、ゴブタ達とハクロウの元で修行し、ベスターから礼儀作法を教わり、クロベイ、カイジン達から高級な武器や装備品を与えられ英雄行脚の旅に出発した。

 

ヨウム一行が周辺の村々を回り途中、リムルの所に戻ったタイミングで獣王国ユーザラニアの使節団がやってきた。彼らは戦闘種族らしくいきなり力比べでケンカをふっかけてきた。ヨウムもそれに巻き込まれ使節団の一人、狼の獣人グルーシスと剣を交えた。何故か2人はそこから意気投合する事になる。ヨウムは再び行脚に出発し、獣王国の使節団も帰ったがグルーシスは見聞を広めるためにテンペストに残った。彼はハクロウの元で修行しながら警備隊の手伝いをしていた。

 

同じ頃。森を観察する者がいた。魔人ミュウラン。クレイマン配下の彼女はテンペストを監視していた。元々は森に住み魔法を静かに研究していた魔女だった。寿命が近づいた彼女に勢力増強を狙うクレイマンが取引を持ちかけた。若さを取り戻し魔人になった彼女は秘術「支配の心臓」により心臓に呪印を刻まれ、文字通り命をクレイマンに握られていた。ラプラスらの相談にのるなど仲間とは仲良くやっていたが、部下を物のように扱うクレイマンからの開放を望んでいた時に魔国調査を命じられた。そこで一人の男に注目する。ヨウムだ。自分同様、スライムの傀儡となって英雄に祭り上げられているのに彼は苦もなく楽しそうだ。興味を持った彼女はヨウムの一行に加わり内部から魔国を監視する事を決めた。もちろんヨウムがどんな男か知りたかったという理由も大きいのだが・・・・

 

実はここまでがアニメ1期で語るべき内容でした。後半はほぼカットされていたので2期の冒頭にうまく差し込むんじゃないでしょうか。そして話は確信に・・・・

マジで2期冒頭にユーザラニア関連とともに差し込みましたね、ビックリ。(2021/2/11追記)

 

リムルがイングラシア出張中、再び町に戻ったヨウム達一行に新たに女性の魔術師が加わっていた。ミュウランだ。ミュウランの美貌、知的さ、そして強さにヨウムはミュウランに惚れてしまっていた。紹介されたグルーシスも勝負を挑み負け、強いものに惹かれる魔物特有の流れから惚れてしまった。そんな彼らと過ごす魔国。やがてヨウムからプロポーズされる。種族の壁に戸惑いながらも自分も最初からヨウムに引かれている事に気がつくミュウラン。しかし、クレイマンから開放を条件に命令が下る。町に魔法効果を無効にする「魔法不能領域」の結界をはれと。理由もわからず自分の正体もバレる行動を拒否する彼女にクレイマンは彼女の命ばかりかヨウムらを襲う事も示唆した。発動後、効果が1日足らずしかもたない結界をはる意味に疑問を感じつつグルーシスの制止も空しく結界を作動させた。しかしこれは前フリにすぎなかった。同時にもうひとつの結界、魔物を弱体化させる「四方印封魔結界」がはられたのだ。

そしてテンペスト・魔国連邦の首都リムルで惨劇が起こったしまうのだった・・・。

 

ミュウランは旅館に幽閉されていた。ヨウムとグルーシスが寄り添う。自分のせいでシオンが、村の住民が次々に殺された。死を覚悟した彼女はヨウム達に罪がおよばないようにしなければと決意していた。そんな彼女の前に町に戻ってきてから大惨事を知り、数日抜け殻になっていたリムルが現れた。必至にミュウランを擁護するヨウムとグルーシス。そんな彼らを糸でしばりリムルはミュウランの心臓に手刀を刺し彼女を処刑した。いや、呪印のついた心臓を壊し新たな心臓を与え生まれ変わらせたのだ。脅かすなとヨウムに文句を言われつつ魔王になる事にしたと告げる。さらにヨウムにファルムスの王になれと話した。そして魔王覚醒の協力を要請した。

 

条件を満たしたリムルはシオンをはじめ死んだ住民が安置された中央広場にて魔王への覚醒を開始する。ミュウランはリムルを囲むように結界を張る。シュナ達も協力する。ミリムが覚醒のさいに暴走した事をふまえ暴走予防のため、シオン達の魂が拡散しないために結界をはらせたのだ。魔素が濃いためヨウムは建物内で待機。グルーシスはランガとともに町の入り口でリムルが戦闘中に召喚した悪魔(クロ)がラーゼンを連れて来るのを待っていた。

やがて神秘的な覚醒を終えたリムルは深い眠りについた。シュナたち配下も進化の祝福を受けて眠り始めた。ミュウランは一人で結界を張り続けた。そして。

ランガが眠り一人で待っていたグルーシスは悪魔(クロ)と合流、広場に急いだ。

ミュウラン、グルーシス、悪魔(クロ)はその、より神秘的な光景を見守る事になる。眠りに付いたはずのリムルが死んだものたちへ反魂の秘術を行っていたのだ。やがて術は終わり死んだもの達すべてに魂が復活した。リムルは再び深い眠りに付いた。ミュウランは覚醒から死者の復活まで一部始終を目撃した唯一の人物になった。

 

魔王が誕生しシオンたちも無事復活。クレイマンから開放されたミュウランはヨウムについていく事を決める。グルーシスも裏切り者とフォビオ達にからかわれながらもヨウムにつく事を決めた。彼らは悪魔(クロ)改めディアブロとともに王になるべくファルムスへ旅立った。

 

内乱や七曜の老師の陰謀などを経て無事ヨウムは国王に。

詳しくは 

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点 原初の黒(ノワール) ディアブロ - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

 

転スラ なろうでは語られなかった物語 対聖騎士戦(七曜の老師の陰謀) - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

 

ファルムス改め新王国ファルメナス初代国王ヨウム・ファルメナス。ミュウランはミュウ・ファルメナスと名乗り王妃に、グルーシスは王国騎士団団長に就任した。実際はテンペストの傀儡国だがミュウランやラーゼンら優秀なプレーンを多く持ち、街道、鉄道整備に尽力し農業を中心にかつてないほどの栄華をきわめる事になる。なろうでは中盤以降ほぼ出番がなくなる彼らですが、書籍では9巻の開国祭前夜のリムルとの謁見、前夜祭、終了後の反省会にも出席、12巻にもヨウムとグルーシスが元気に登場しています。12巻で出番のなかったミュウランは女の子を無事出産したそうだ。ヨウムはリムルに無茶ぶりされるミョルマイルに親近感を持っている。

 

なろうとはグルーシスの立ち位置が当初かなり違っています。まずなろうでは

ミリム、カリオン、クレイマンが魔物の国の偵察に1人ずつ送り込む事が決まり森でおち逢う予定にした。指定場所にやってきたのがカリオンの配下グルーシス、クレイマンの配下ミュウラン・・・ミリムは本人がやってきた。しかもミリムはマッハで先に町に向かってしまう。そんな初登場が前述のように変わっています。

なろうではカリオン配下で主要キャラはグルーシス1人だったために(3獣士はなろうでは未登場)ミリムが攻めてきたという緊急連絡もカリオン本人からグルーシスが受けたり(書籍ではアルビスからベニマルに連絡が入った。難民の受け入れもこの2人で調整した。)会議に獣王国代表で参加したり(書籍では3獣士が参加しグルーシスはどちかといえばヨウム寄りの立場で参加していた)魔王の宴にラミリスの配下として変装して参加したりした(書籍ではヨウムとともにファルムスに向かった)。なろうでは希薄だったミリムとリムル、テンペスト勢との関わりを深くするため、避難民の受入れなど付き合いが多くなる獣王国との交流も厚くするための改変だったのかと思ってます。ハチミツすら出てこないなろうでは何故ミリムがリムルにあんなに執着したのか意味不明だった部分が薄れたのが良かったと思います。ヨウムとミリムが顔見知りになったのも書籍のGJな改変でしょう。この3人のなろうからの変更点が3獣士を登場させ、ミリムの設定にも大きく貢献しています。

 

ミュウランも推しキャラです。よって、少し長くなりましたw

それにしてもヨウム。手助けがあったにしろ

「英雄になってよ」「なったよ!」「王様になってよ」「なったよ!」

とか、凄過ぎる気がします。

リムルが飲んでグチをこぼせる数少ない友人。王様になっても変わらない彼が登場するとなんだか読んでるこっちもホっとしますね。

ミュウランが死んだと思い込んでいるクレイマンから彼女の死を知ったラプラスは嘆き悲しみます。なのにまったく悲しまないクレイマンに違和感を感じていました。

この時のクライマンは近藤にそそのかされ「おれ最強」病にかかってた時期でしたね。

ラプラスはそんな変わってしまった友をみてかなしくなっていました。

 

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才色兼備なミュウラン様。そういえば女性の魔人って一部(シオン、スフィア)除いて聡明な方が多いですね。