「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点 原初の黒(ノワール) ディアブロ

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リムルの側近としてベニマルさんと双璧となるディアブロさん。

 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

悪魔族。精神世界に住む長寿な精神生命体。召喚術などでこの世界に顕現する存在。

悪魔たちには下の下級悪魔から上は悪魔公まで絶対の格付けがある。そして古いものから強さもケタ違いになっていく。一番新しい(生まれて~100年くらい)の現代種から(生まれて3000年以上)の先史種までいくつもの格が存在する。そのすべての頂点。それが始まりの悪魔、原初の悪魔達である。原初は全部で7柱。そのイメージに合わせ赤、黒、白、黄(金)、紫、青、緑と呼ばれている。彼らは眷属を作り冥界で繁栄していく。まさに同格の悪魔の王たちだ。

その中でもっとも強い原初の赤(ルージュ)は悪魔の強さの上限を越え魔王になった。最強の古き魔王、ギィクリムゾンである。ギィは自分に従順な青(ブルー)緑(ヴェール)を従者に従えレイン、ミザリーと名をつけ魔王主導の世界の構築を目指した。

白(ブラン)、黄(ジョーヌ)、紫(ヴィオレ)は領地を持ち、戦いにあけくれた。

一方、赤とゆいつ引き分け、実質悪魔族のナンバー2である黒は・・・。

 

黒は強さも野心もない。ただ気まぐれに召喚に応じ留まる事無く世界をさ迷っていた。

彼の眷属は極端に少ない。それも彼の性格の表れだ。特に勢力を増やす気もない。

そんな彼がいつものように気まぐれに召喚に応じた先でシズと出会った。

そんなシズの気配を久々に感じた黒は初めてリムルの元を訪れ、シズの最後を見届けた。そしてリムルに心酔していく。

 

リムルの「はじめて」の悪魔召喚は数が少ないはずの自分の眷属(ベレッタ)に出し抜かれてしまったが、ファルムス戦の最中におこなった2度目の悪魔召喚で見事(本人談)に召喚される事に成功。自分を配下に加えるという条件でリムルと契約を結ぶ。のちに発覚するのだがベレッタに嫉妬した黒はベレッタを始末しようとしたが「この体はリムル様が作られたのです、壊したらひんしゅくを買います」と言われ断念した。眷属に言い負かされる王なのであった・・・・。

 

無事、魔王になったリムルはすっかり忘れていた。自分が召喚した悪魔の事を。

そんなリムルの周りをソワソワしながらウロウロする黒。彼と一緒に召喚した彼の配下2人が身をささげ貢献した事を聞いて彼の望みを受入れる。

「さすがリムルさま」さすリムさせたら世界一。完全無欠の執事(シオンいわく第二秘書)ディアブロ誕生の瞬間だった。

 

ディアブロはさっそくヨウムの国王擁立を任される。生き残った国王、ラーゼン、レイヒムを利用し、縁者から新国王を一旦擁立した後に高額な賠償費を要求しておいて、新国王をテンペスト打倒に動かす。元国王を中心に英雄ヨウムがゲリラ的に反旗を翻し内線に持ち込む。ファルムス内の協力的な貴族、勢力をまとめ上げ国民の圧倒的な支持をバックにヨウム王誕生というシナリオを描いた。順調に進んだ計画も新国王と手を組んだ七曜の横槍でレイヒムが殺され犯人に仕立てられてしまった。新国王の雇った悪魔討伐隊や悪評記事を書かせるために集めた各国記者、ルベリオスからも三武仙(グレンダはサッサと離脱)を含む近衛騎士団をディアブロ討伐に派遣した。ディアブロは原初の黒である事を臭わせ悪魔討伐隊の戦意を削ぎ、騎士を気絶させ、サーレの技を交わしながら時を待った。やがてサーレも記者達も違和感を感じ、サーレは自分が七曜にはめられた事に思い至る。やがて「サーレ、なにを手こずっておるのだ」と、七曜の3人が現れた。サーレは確信し、記者達も黒幕の存在に気がつく。七曜は周囲の人間(証人)すべてを消し去りすべての原因をディアブロになすりつけるべく特大魔法の提唱をはじめた。ディアブロは自分の無実を伝える事を条件に皆を守ることを約束する。新国王もすべてをヨウムに託し国王を退くと約束した。ジュラの森で七曜の3人がルミナスに粛清されたタイミングでリムルから「ほふれ」の許可が。ディアブロは七曜の3人をそくざに葬った。これにより英雄ヨウムの新王就任が確定した。

 

ヨウム国王就任式まで見届けあとはラーゼンに任せたディアブロテンペストへ戻ると回りはお祭りモード、みな準備にいそしんでいた。同じく最後までファルムス(改めファルメナス)で後処理をしていたハクロウも前夜祭で寿司や刺身を振舞い開催中は娘のモミジと過ごす予定だ。自分に役回りのない彼は強引に武闘大会の審判を努めた。その後、仲間を勧誘するといって原初の白、黄、紫と悪魔700名を連れてきた。それがのちにリムルがほぼ双方向からジト目で見られることになる世界のパワーバランス崩壊の瞬間だった。西方動乱では当初シオン、ランガとともにラズルと対峙していたが近づくレイン(原初の青)の気配を感じリムルから許可を得てレインの元へ向かった。そこに現れたギィと交渉(?)し、この場を撤退してもらった。

シオンの紅茶入れに付き合い試飲を続けた結果「生まれて初めて」の体調不良を経験したりもした。(おかげでシオンは紅茶の入れ方だけは上手くなった)

帝国戦では最終壊滅戦で、それまでリムルの護衛に徹していたが、ドワルゴンでのテスタロッサウルティマ、迷宮での十傑の活躍に触発されシオンとともに参戦を希望。リムルの許可が下りた。リムルは最初は大魔法で帝国の度肝を抜こうと一番槍にカレラを指名。上機嫌のカレラの横で一番槍に立候補しようとしていたディアブロは落ち込む。それに気がついたリムルは大トリとなる司令部の殲滅を(あたかもお前のためにとっておいたかのように)告げた。大喜びのディアブロ

司令部から唯一撤退を目指したバーニィ、ジユ、ミーシャをあっさり捕獲。ユウキの仲間であるミーシャ以外の実力者2人をあっさり葬り、最後に残った司令部を壊滅させた。

14巻にて魔王級に覚醒。「魔神王」として「聖魔(リムル)十二守護王」として大幹部に(元々大幹部だったけど)。リムルとともに帝国に向かう。

 

なろうとの大きな違いは

・対聖騎士戦に参加していない。

・武闘大会に参加していない。

・シズとの因縁。(シズと因縁があったという設定すらあったかあまり覚えてないw)

 

そのぶん、なろうにはなかった戦いをおこなっている。そういう感じでしょうか。

・対サーレ、悪魔討伐、七曜。

・西方動乱など加筆分。

 

シオンとの関係。第一秘書と第二秘書。「さすがリムルさま」と「リムル様なら当然です」。

とにかくシオンとのかけあいは面白い。低レベルな嫌味の言い合いはもはや幹部達の名物である。ディアブロも新参という負い目があるのか何故か大人げなくなる。

と言っても実際はお互いを信頼し合っている。シオンも「私より強い」と認め、ディアブロもシオンの紅茶入れの練習に付き合ったり(前述)。リムル曰く「スキを見てはケンカする」2人。書籍では絡みも増えていますので楽しみに読んで欲しいですね。14巻でも帝国チームの所に向かう時の掛け合いはなかなかでした。

ディアブロ「なにもリムル様がみずから動かれなくても・・・」

リムル「じゃあ、お前が行ってくれる?」

シオン「そうだぞ!お前が行って話しを聞いてこい!」

ディアブロ「ク、クフフフフ、さあ行きましょう!」

 

ディアブロ「リムル様のおかげで究極能力を獲得しました!」

リムル「そんなのお前なら自分で獲得出来るでしょ?(ギィに聞いたんだし)」

ディアブロ「それではギィに言われたから獲得したみたいに思われ嫌です」

シオン「ディアブロは心が狭いのです。私はゴブイチ殿の話を真摯に聞き料理の免許皆伝となりました」

ディアブロ「ゴブイチ殿の入院はそれが原因ですか」

 

同格の悪魔たち。

リムル配下にはディアブロと同格の原初の悪魔たち、テスタロッサウルティマ、カレラがいます(7人しかいない原初を4人も従えたのだからリムルが多方々から文句言われるのも解かりますが・・・W)。ディアブロさんは同格の3人に当たりが厳しい。

配慮はまったくなし。思えばギィさんにさえ配慮ないのだから悪魔ってそんなもんなのでしょうが、もう少しやさしくして欲しいかなと。本人たちは気にしてないようですが。手合わせでゼギオンに負けて悔しそうなテスタロッサの顔が見れてご満悦なディアブロです。

 

ギオン

配下1,2を争う強者。ディアブロは手合わせで負けそうになる(負けた?)らしい。蟲型の上位魔人はなにやら悪魔特効があるよう。魔法の無効化がその理由だと言われています。前述のテスタロッサだけではなく悪魔3人娘は誰ひとり一度もゼギオンに勝った事がないようです。ラズルもシオン、ランガにディアブロが加わっても戦闘中のシオンのスキル進化で辛うじて退けているので蟲型の上位存在は強烈に強い印象。ベニマルも「オレより強いかもしれない」と認めるゼギオンディアブロに勝てる配下はゼギオンしかいませんね。

 

悪魔公出血サービス時代。

悪魔の強さの限界。それを越えて悪魔公へと進化し魔王になったギィ。長らく「その先」に進んだのはギィだけだと人間界では伝えられていました。実際はギィ配下のレインとミザリーの元原初コンビも悪魔公に進化してたのですがどちらにしろ、長い年月を悪魔公が3体だけという時代が続きました。そして4体目となるのがディアブロでした。まぁここまでは想定内。悪魔3人娘も悪魔公に。まぁそれも想定内。原初が全員悪魔公になっただけ。ところがテスタロッサの従者2人も悪魔公になっていた。そして14巻ではディアブロの魔王級覚醒の祝福によりヴェノムが悪魔公になった。現代種の彼は異例の大出世である。ミザリーやレインもリムルが魔王級に覚醒させたのでギィ配下にも悪魔公が増えたかもしれない。15巻以降には3人娘も魔王級に覚醒するはずなので従者の4人+αが悪魔公になるでしょう。ここへきての悪魔公大出現時代です。なんか貴重な存在でもなくなってきた。

全部リムルのせいですが、元はやはりディアブロのせいでしょうかね?W狙って

やってるのかもしれません、悪魔だし。

 

今回は配下人気ナンバー1、みんな大好きディアブロさんでした。

アニメ2期からのメインキャスト。1期外伝を見る限り期待大でしょうか。

なろうで読んだ時からイメージ通り。黒だし執事だしイケメンだし。もう黒執事以外のイメージはなかった。書籍5巻でビジュアルが公開され「まんま」黒執事だったので笑ってしまいました。W

  

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シオンの入れた紅茶がおいしくて驚くリムル様。