「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点  中庸道化連(ラプラス、ティア他)

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近藤相手にがんばるティアちゃん。
 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

正直、道化連はユウキや他の項目にちょっとずつ書けばいいかとも思いましたが、

なろうと書籍でここまで違うとやはり記事にすべきかなと。

なろうでは正直、カガリ以外はいつ出てきたのか謎、印象に残ってるのは天魔対戦真っ只中。話数で言えば200話以降。書籍に置き換えると15巻以降・・・・15巻!?そうなんです、アニメでもその謎の悪役ぶりをすでに発揮してる彼らはなろうでは登場したかも不明な存在。天使軍の一員としてレオンの元に現れた敵としてがほぼ初登場と考えて良いのでは?物語の終盤です。初期にピエロのような者がクレイマン配下として暗躍しているのですが、このピエロはゲルミュットだったと描かれています。

 

なので違いというより、ほぼほぼ書籍の行動だけを追う形になりますが。

オークロードで暗躍してたのはゲルミュット1人だったのに対し、オーガの里にフットマンが登場したり、トレイニーの前にラプラスが登場したりと道化連も活躍します。実際はオークロードを仕掛けたのはクレイマンでしたが、その背後でユウキと一緒にクレイマンを手伝う形で暗躍します。オークロード失敗後はカリュブティス復活にクレイマンの指示でフォットマンとティアが貢献。ラプラスやティアがクレイマンと慣れ親しんだ雰囲気。アニメでも語られた話ですがなろうには無い設定です。なろうでは暗躍していないのでオーガ組が仮面を見て勘違いで襲ってきたという話も書籍からの加筆分です。

 

・呪術王カザリーム(カガリ、元魔王、道化連会長)

元はエルフの王族だったが、呪われてダークエルフとなり妖死族(デスマン)へと進化、魔王となった。200年前に魔王狩りを始めたレオン討伐に向かい返り討ちにあい死亡。精神体となって彷徨いレオンへの復習のために復活を願った。そのための依り代として異世界から召喚したのがユウキだった。ユウキに敗れたが配下の 中庸道化連とともに付き従う事になった。

サリオン製のホムンクルス受肉して復活。カガリと名乗りユウキの秘書、自由組合副会長、古代遺跡の専門家として活動。リムルとの初対面は開国祭にユウキを迎えに行った時。のちにリムル、ミリム、ゴブタ達と遺跡探索に赴く。

帝国での地盤作りにユウキらより早めに帝国入り。クーデターを起こす前に拠点を襲撃され逃げる途中に近藤によって精神を支配される。

なろうからの大きな違いはユウキに操られていないこと。もっともユウキに心酔しきっているので操る必要性もないのですがwともかく自我があるだけに心理描写も豊富。

復活当初はレオン憎し、クレイマンのカタキであるリムル敵視という感じでしたが、ユウキの理想実現を最優先に考えるようになり憎しみの感情があまりなくなってる気がします。自分が調子に乗って実力もないのにレオンに向かって行った事、そのせいでクレイマンも無茶してしまったと後悔するまでにいたっています。フレイ、カリオンが魔王返上した時は彼らは賢い、自分ももっと賢ければ。ダムラダが裏切りったと知った時は裏切り続けられ絶望した過去を思い出し、自分達には強い仲間ではなく、信じあえる仲間がもっと必要だったと後悔する。

いや、完全にいい女モードに入ってるカガリさんですが、14巻ではダムラダと対峙したユウキを残し拠点を放棄、仲間も守れない自分の弱さに絶望しながら近藤の支配下に。ドワルゴンの東部にてヴェルグリンドに惨殺されたユウキ一派の兵士の屍骸から上位魔人を誕生させるべく禁呪・妖死冥産(バースデー)を実行した。ラプラスの話だと自分やクレイマンもこの術で生み出されたらしい。カガリさん、ピエロたちの親だったんですねぇ・・・。

 

・享楽の道化(ワンダーピエロ)ラプラス

14巻でリムルと合流を果たしたラプラス。道化連の副会長にして最強の魔人。軽薄でキナ臭く、まさにTHE悪役といえる人物。実際は弱肉強食の魔物の鉄則を重視しクールな印象もあるが仲間思いの人間くさいキャラである。

なろうと違い初期から登場してきな臭い動きを見せる。ゲルミュットとともにトレイニーと対峙したり、クレイマンと意味ありげな会話をしたり。

レイマンから依頼と言う形で手伝っていたオークロードが失敗し、ファルムス侵攻(マリアベルが黒幕)によって魔王が誕生。同じころルベルオス内偵もロイの妨害で失敗。ユウキからしばらく静観を指示されクレイマンにも念を押した。その時に覚醒魔王になるための魂獲得のために奴隷を買い虐殺を繰り返す事に苦言を呈し、仲間だったミュウランの死(死んだ事になっていた)にも無感情なクレイマンに数十年前から違和感を感じていた。ミリムを支配し力を過信したクレイマンが「魔王の宴」を強行。ラプラスは「魔王の宴」によってルミナスが不在になる事に乗じてルベリオス潜入に再び挑戦するが今度はヒナタに阻止され撤退する。しかし撤退中に鉢合わせしたロイとの再戦ではロイを瞬殺する(色々ロイが弱体化する条件が揃ってたせいもあるが)

「魔王の宴」はクレイマン側完全敗北に終わる。ラプラスはクレイマンの死を受け「フットマンは怒るだろうなぁ、ティアは泣くだろうな。だから、ワイは笑う」という名言をはなつ。(まぁ仮面のまんまなんだけど・・・)。

マリアベルが暗躍してる頃は鳴りを潜め(なんかしてたんでしょうが)西方動乱を前にレオンの元へクロエ(と思われる)子供が売買されるという情報を届ける。

西方動乱の際にはルミナスの元へユウキ、フットマンとともに現れ、側近のルイ(ロイの双子の兄)と対峙。互角以上の戦いを見せるがギュンターと戦っていたフットマンがKO寸前だった事とユウキが目標を達成してた事により離脱。しかしそのユウキも作戦を失敗し予定より早く西側の拠点を放棄するはめになった。

東の帝国に移動するさいに魔王ギィに捕獲されてしまう。ボスであるユウキもギィの前では歯が立たない状況の中で自分を犠牲にして仲間を助けるために大芝居をうつがギィにもユウキにも見破られてしまう。戦闘に敗北したユウキと道化連はギィ配下となり帝国でのクーデターを約束する。

その後は他のメンバーとの別行動が増え、帝国戦中はユウキとの連絡役として2度テンペストを訪れている。1度目は問答無用のトレイニーさんと10日間戦闘になったw2度目に訪れたのはリムルとの協力体制をとるべく道案内としてだった。しかし帝国ではダムラダの裏切りによりクーデターは失敗。カガリ以下仲間達は近藤の支配下に落ちた。

オーガの里が滅んだり多くの被害を出した事は弱肉強食の魔物としてあやまらないと告げた上でリムルやベニマルに「助けて欲しい」と頭を下げた。

ラプラスの行動にリムルが頭でツッコむなど以前からリムルには気に入られてたふしがあり、実力も買われていた。拠点移動でルドラの領域に入ってしまった際も罠を疑うソウエイ達とは違ってリムルはラプラスを疑うことはなかった。

ユニークスキル「詐欺師(アザムクモノ)」は個人的にネーミングが好き。

 

・涙目の道化(ティアドロップ)ティア、怒った道化(アングリーピエロ)フットマン

 

仮面の魔人。リムル達に最初に伝わったのはオーガの里に現れたフットマンだった。オークロードでは最前線で主導した。短気で口下手(アニメではそうでもなかった)。ティアはカリュブティス復活を前にクレイマンの元に現れたのが初登場。

ラプラスがリムルに話したところによると、ともにカザリームの失敗作らしい。力に能力がふりきられ知能が低くなってしまったようだ。(とはいえティアは西方動乱の際には一瞬の隙を突いた大金星を上げているなどそれほど知能が低い感じがしない)ティア、フットマンは対クレイマン戦ではクレイマン軍と合流しユーザラニアでテンペスト、獣王国連合を迎え撃った。その後は鳴りを潜めるが西方動乱前に動き出した。

フットマンはルミナスの側近ギュンダーと対峙、ティアはある作戦のために行動していた。そしてクーデターを起こすべく準備中に帝国近衛の襲撃に合い逃げる途中にカガリともども近藤の支配化に落ちた。

 

・人形傀儡師 魔王クレイマン

序盤最大の敵。とはいえ強くはない。なろうとの大きな違いは中庸道化連の一員である事。道化の中でも一番の策略家である。強さならラプラスはおろかティアにも劣る(実際ティアに一番弱いんだから無理するなと言われたことがある)。400年前に魔王を名乗ってからは全ての魔王を支配する事を目論むようになる。しかし数十年前に近藤と出会い影響を受けるととても策士とは思えない稚拙な行動が多くなる。オークロードやファルムス侵攻、ユーザラニア壊滅の首謀者であるが実際は近藤やマリアベルに踊らされていた。カザリームを溺愛しており復活を条件にユウキと手を結んだが復活には間に合わなかった。なんとも不運な最弱ボスである。

書籍6巻の魔王の宴はなろうとはかなり違う展開になっていますので必見。そして合掌。。。

 

15巻で彼らがどうなってしまうのかも見所ですね。

 

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 突然踊るよーーーーー