「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ 魔物の強さの基準

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渋さ独り占めハクロウ師匠。娘モミジには甘甘です。

 

※2020年5/14 加筆(加筆分は記事最後)

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

アニメ勢でこのブログを読んでいただいてる方も少なからずいるようです。そんな方々にとってアニメに登場済みの配下たちは思いいれあるキャラたちです。なのに記事を読むと知らないキャラが強者の配下として扱われています。魔王級が12体。ベニマル、シオンはいいとして、ソウエイは?ハクロウは?ゴブタは?なんでいないの?そんなに強くならないの?と、疑問(不安?)に感じるのではないでしょうか。そこでこの世界での魔物の強さを少し整理しようと思います。

 

まず、よくアニメにも出てくるAとかBとかランクと呼ばれるもの。これは自由組合が人間から見た魔物の脅威度をランク分けしたものです。とはいえ魔物の世界の格の違いとも遠からず同じなので魔物達もこのランクを許容し乗っかってる形になっています。

そのランクを上から・・・(キャラ名は14巻までの内容から主な例)

 

・特S(天災級・カタストロフ)

 リムル。ギィ、ミリム、ヴェルドラ、ヴェルグリンド、ヴェルザード

・S級(災渦級・ディザスター)

 ダグリュール、レオン、ルミナス、ラミリス、ディーノ、ディアブロ、ベニマル、シオン、ゼギオン、クマラ、アダルマン、ゲルド、ガビル、ランガ、テスタロッサウルティマ、カレラ、ミザリー、レイン、カリオン、フレイ、クレイマン、ベレッタ(※魔王級に進化した場合)。オークロード。

・特A級(災悪級・カラミティ)

 ソウエイ、ハクロウ、エスプリ、ヴェノム他数名のリムル配下、各魔王配下、カリブディス。ミュウラン、ラプラスなどの一部上位魔人、上位悪魔。

・A(災害級)

ゴブタ、ソーカ他リムル配下多数。上位精霊、一部を除く悪魔族。ドラゴン(魔物)

・B

オーガ、長鼻族、リザードマン他、ペガサスなど

・C

オーク、牙狼族他

・D

ゴブリン他

・E

タクト、戦闘能力がほぼない魔物。

 

なお、ドワーフやエルフは亜人として人間扱いだが、国家に属さず森などに隠れ人間と敵対する者はエルフでも魔物扱い。厳密に言うとゴブリン、オーガなども亜人。要は人間と敵対するかどうかで魔物扱いになる。

 

なんだろ。Sランクにリムル配下がゴロゴロいるのですが気のせいでしょうか?

ざっとランクについて書きましたが、あくまで人間から見た脅威度ランク。

魔物の強さの基準は体内の魔素量。強さ(格)=魔素量なのだ。これが意外に人間の作ったランクと遠からずなので魔物たちもAランクなどの言葉を使う場合がある。

魔素量は種族ごとに(器)が違う。その器をいっぱいにするかどうかで個人差が出る。

その量は名づけや経験で上位種族に進化、覚醒すると増える。しかしこれにも個人差があり上限に達してる者や種族によっては進化も覚醒もしない。ガビルがそうだったように名づけした親の強さでも左右される。ゲルミュッドに名づけされてもリザードマンのままだったがリムルの上書きで龍人族に進化した。ゲルミュッドは本人の魔素量が少ないので分け与える量が少なくて当然(スキルかなにかで分け与える量を調整できたんでしょうね。そうでなければ弱いゲルミュッドがあんなにバンバン名付け出来ないしw)

ゴブリンはホブゴブリンになってEからDに。オークはハイオークになってDからCに。オーガは鬼人になってBからAに。単純にはそんな感じにランクが進化しました。

ただ、リザードマンから龍人族になったガビルはBからAになったが。ソーカやガビルの部下はBのままだったり個人差はここでも出たりする(最終的に全員Aになってるけど)。ガビルやっぱ最初からお強かったんですね・・・。

 

魔素量の格は絶対越えられない魔物の掟みたいな所もありますが、実際は強さはそれだけじゃない。ディアブロの項で悪魔族は古い順に強いと書きましたが序列がないだけで強さは魔物も同じです。

harunatan.hatenablog.com

 

生まれたて、進化したて、覚醒したて、受肉したては弱い。魔物は年数で経験やスキル、アーツ(技術)が磨かれる。なので「成り立て」は何事も弱いのだ。

オークロードがリムルにあっさり負けたのはちゃんと理由があった。リムルが規格外だった事もあるけど(といってもこの時点では覚醒前のクレイマンにも勝てないレベル)、オークロードがゲルミュッドに名づけされ、そのゲルミュッドを食べて覚醒したのだから強さが中途半端だったんでしょうね。まぁスキルのおかげでオークロードらしくはなってましたが。ベニマルは心情的に「誰に名付けされてもいいってわけじゃない」とおっしゃってましたが、こういう実害的な事も起こるんですねぇ。

カリブディスは魔王級と言われてましたが復活したてだったので特A扱いのようです。あの硬いウロコで物理も魔法もはじきAランク以下の魔物たちでは歯がたちません。スキルだけなら間違いなくSクラスです。おそらく当時は同格の特Aクラスだったリムルがなんとか太刀打ちできたくらい。それも「超速再生」なんてスキルをお持ちで回復してしまう。そんな中、ミリムはワンパンで退ける。これも復活したてと古き魔王の差が出たという事でしょう。このくらい差があるのです。

 

ここまでで解かる通り、同じレベルでもスキル、魔法、持って生まれた特質、そして経験と技術で大きな差が出る。ランクはあくまで目安であり同じランク同士ならこの個人差が大きく出る(開国祭でゴズメズが闘った時にスキルの差でゴズールが勝ったように)。

 

いきなり最初に戻しますが、ソウエイ。ベニマル、シオンに比べて魔素量の上限が少ない。それはもうどうしようもない事です。他の上位種族に進化する機会があれば別ですが今の時点では魔王級に進化する資格がありません。といっても弱いわけでも強くなってないわけでもありません。諜報に能力を前フリしてるとはいえSランク一歩手前にいるんじゃないでしょうか。ただ、ソウエイは存在自体を隠していてジュラの森同盟以前の仲間を除くと幹部以外には名前も顔も知られていないようです。あらためて目立った事はしないんじゃないかなと思います。

続いてハクロウ。悲しいかな鬼人から妖鬼に進化した時点で進化限界に達しました。魔王級への資格は今後一切獲得出来ません。唯一の望みはリムルが進化して貰える祝福(ギフト)でしょうが、実はリムルも魔王に覚醒した時点で進化限界になったようです。なので魔物としても強さはここまでです。といっても技術はさらに磨けますし、奥義なんかも習得出来るはず。本当の強さはこれからでしょう。

ちなみにシュナももともと魔素量が少ない。ただ優れたスキルを持ち魔法の研究に余念がないので魔素量以上に強い。

 

そして天才ゴブタ。元々ランクDのゴブリンです。名前もらってホブゴブリンになってやっとCランクです。もうあとは経験と修行あるのみです。そして天才、ひらめきます。そして試して成功します・・・。実は裏がありました。大賢者(智慧之王)大先生が秘かにチョッカイを出してたようです。もちろん本人のセンスと忠誠心も大きかったと思います。魔物は役職とか職業を与えると能力が上がる(その役割に合わせて)ようですが、ゴブタもゴブリンライダー隊隊長、第一軍団隊長などの重責を担います。とはいえ魔素量の少ないホブゴブリン。ここまでがんばってもAランク止まり。悲しい種族の壁です。それでも異例のランクアップだと思います・・・ただ、リムルの元にはリグルドやリグル、ゴブエモン、紫克衆などAランクを越えたホブゴブリンが多数いたりしますwゴブアのようにオーガにクラスチェンジして鬼人になった者もいます。リムルの周りだけは異例ではないんですねぇ・・・・。もっとも魔王級に覚醒したランガと合体出来るのだから(それすなわちゴブタも魔王級)問題ないんですけどね・・・。

 

このように魔物のランクは信用性はあるけどすべてではない。リムルがよく○○より強い、○○と同等みたく考えますが、その基準も実際まゆつばですよねw

ただ、魔王級に進化した幹部達とそうでない幹部達の戦闘力の差が歴然としたのは間違いありません。

 

魔物にはランク(格)があるのですが人間にもあります。魔物と同じく自由組合が定めた冒険者ランク。厳しい試験を受けて合格すると与えられるランク(ちなみにリムルはBランク冒険者資格あり)。でも冒険者に限らずこのランクは傭兵、軍隊、騎士などにも使われています。まぁ解かり易くするためでしょうけど何基準なんでしょうか?w

勇者は別格として聖人ヒナタやサーレ、全盛期のシズさん、近藤やダムラダはA+、聖騎士からヨウムまで幅広くAという感じでしょうか。あのカバルやギドも魔法使えない縛りがなければAランクらしいです(エレンはB)。魔物に置き換えると勇者クロエはS、ヒナタが特Aくらいでしょうか。噂ではシズさんも全盛期なら魔王級だったとか。だとしたらディアブロと会った時はすでに衰えはじめてたんですかね?

それに魔物以上にスキルや魔法、武器、防具に左右される部分も大きい。帝国の近衛が強いのは皇帝からスキルを貸し与えられてた事や武器、防具は神話級で固めている事なども要因にある。それさえあればミニッツももっと強かったはず。ミニッツ可哀想・・・wヒナタの7回切られると死ぬ剣もわけわからないwヒナタになら7回切られる前に普通は死にますよ・・・。聖騎士の装備にも神聖魔法の付与がありましたね。

そんな装備も着せられてるだけじゃダメ。使えこなせる技量があってこそ剣に認められて効果が発揮出来る。どこぞの死神のように・・・。

 

リムル配下の戦闘用の人間といえば三堅酔をまかせた3人。グレンダはソウエイいわくソーカ(当時A越え)よりずっと強いと語っていた事とルベリオス時代は聖人と呼ばれていたのでギリ特Aなのかもしれない。ジラードの強さは今イチわからないが、アインは悪魔公を意図的とはいえイングラシアの街中に遠隔召喚したくらいなので確実にA+ではないでしょうか。

 

なんか強さの話しただけで、どんだけリムルの戦力膨大なんだよと改めて気がつかされますね。

 

※2020/5/13加筆分

16巻にてEPなる魔素量数値(存在値)が登場しました。

~1000(E)、~3000(D),~6000(C),~8000(B),

~10000(A-),10000~(A+・災害級)、

100000~(特A・災厄級),400000~(S・災渦級),

800000~(特S・天災級)

 

リムル868万(+228万・特S)

ヴェルドラ8812万(特?)

ヴェルグリンド7435万(特?)

 

主なリムル、ラミリス、ヴェルドラ配下

 

ディアブロ666万(特S)、テスタロッサ333万(特S)、

カレラ701万(特S),ベニマル439万(特S)、ガビル126万(特S)、

ランガ434万(特S)、ゲルド237万(特S)、クマラ189万(特S)、

ギオン498万(特S)、アダルマン87万(特S)、シオン422万(特S)、

ウルティマ266万(特S)、

 

モス107万(特S)、シエン28万(特A)、ゾンダ30万(特A)、

アルベルト68万(S)、ウェンティ98万(特S)、ソウエイ128万(特S)、ヴェノム40万(S)、ソーカ26万(特A)、ヴェイロン88万(特S)、

アピト77万(S)、アゲーラ77万(S)、エスプリ55万(S)、

ハクロウ9万(A+)、ゴブタ2万(-A)

ベレッタ197万(特S)、トレイニー60万(S・※宿した精霊王は100万)、

カリス(70万・S)、アルファ姉妹15万(特A)、

 

番外・ディーノ300万(特S)、

 

人間

シンジ、マーク、シン12万(特A)、ミニッツ1万(A+・※武器装具で大幅増)、

カリギュリオ40万(S)、

 

ハクロウ9万は思った以上に少ないですね。ゴブタが2万という事はホブゴブリンやハイオークはほとんど2万くらいなんでしょうね。とはいえ人間には2万程度の軍団でも充分脅威ですね。ミニッツが1万なんだから・・・w

カレンは垂れ流してるので700万は納得ですが、ディアブロの666万666・・・はツッコミどころ満載ですねwテスタロッサがちょうど半分の333万というのも眉唾ですけどw

 

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実はエルフであるエレン。冒険者としてはBランク。