「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点 エルメシア、ルミナス。

※完全ネタバレです、自己責任で。

 

今回は書籍で大幅に出番が増えたエルメシア、ルミナスについて。

 

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可憐な純エルフ美少女エルメシア。歳を聞いてはいけません。

 

エルメシアス・エリュル・サリオン。神の末裔を自称する年齢不詳の天帝。魔道王朝サリオンを2000年前に建国し唯一無二の存在として君臨する風精人(ハイエルフ)。あのガゼル王も頭があがらず、思わず「バ・・・」と言い掛けて威圧されてしまう程だ。(バ・・・バアサン?バケモノ?)。アニメでもお馴染みの冒険者エレンは姪でエレンの父エラルドは一番の側近だ。

リムルが魔王になる決意をする助言をしたエレン。結果ファルムス軍が全滅し魔王が誕生した。そんな娘の不始末回収のためジュラの森を訪れたエラルド。親バカぶりを発揮しながらエレンや旧知のガゼルの助力でテンペストと友好関係を築く事になった。

魔王になって妖魔人間一体の国を作ろうとしてるスライム。そんな脅威(面白い)生き物に興味を持った彼女は「開国祭」に参加する事を決める。

なろう版の開国祭では武道大会の予選に参加し脱落。リムルに文句をいいつつ幹部達の戦いに驚愕し友好を誓う・・・的な流れで以降まったく登場なしだった。

以下はなろうでは存在しないエルメシアさんの軌跡。

 

書籍版ではサリオン自慢の空挺にて飛来し、前夜祭会場に姿を見せリムルと初めて顔を合わせる。外ヅラは冷酷非情で威厳あるふるまいをする彼女の本質は猫のように気まぐれ。前述のようなガゼルとのやり取りもありつつ、リムルの耳元に素の口調で話しかけ密談を約束した。彼女の登場で魔物を信用しきれず前夜祭不参加だった来賓も急遽会場にやってくるほどの存在でもあった(めちゃ技術の発展した金持ち国なので)。

リムルとの密談にて盟約を結び、さっそくロッゾ一族の陰謀回避のために助力した。また迎賓地区の旅館を別荘として従業員ごと買取った。開国祭中はどこにいたのかは不明だが地下迷宮のお披露目でエレン達が乱入した時にどこからかエラルドの叫びが聞えたのでエルメシアもお披露目を見ていたのかもしれない。あとは温泉を堪能してたのでは。開国祭翌日の反省会にも参加。積極的に今後の方針を打ち出した。

 

西方動乱が勃発した中で北方を悪魔から守っていたラズルが裏切り守護を放棄、ルベリオスで親友ロッゾの陣営として参戦していた。手薄になった北方の悪魔との戦いにテンペストの援軍として魔法師団の空挺を派遣する事になった時、クロエの一件で途方にくれていたレオンをルベリオスまで送り届けた。レオンとは勇者時代からの友人らしくレオンも頭が上がらない存在のようだ(リムルが覚醒魔王級と考えてるのもあながち間違ってないかも)。

リムルとは「リムちゃん」「エルちゃん」と呼び合う飲み友達。エルメシアがリムルのお姉さんポジションで時には正座させて説教する。そんな中で結成したのが「三賢酔」だ。西側の裏組織を牛耳る組織を作り裏社会を掌握する目的でミョルマイルも加え誕生した。裏で操るのはリムルとエルメシアだが表だってはリムル配下の人間であるグレンダを頭ボスにジラード、アインを据えた。

原初や魔王級を配下に置くリムルを心配しつつ厚い信頼を置いている。

エレンとは姉妹のように仲が良く女子会を行っている。吉田氏のケーキはイングラシアに店を出していた時からの大ファンである。

サリオンの研究者は優秀で数名はテンペスト在住となり地下迷宮の研究所にいる。またサリオンのホムンクルスは完成度が高くエルメシアも国外に出るときは安全のためホムンクルスに憑依する。リムルもそれを参考に樹妖精や悪魔たちの依代を作った。道化連のカガリさんの肉体もサリオン製だ。

リムルにとって本当に頼りになるお・・・お、お姉さんである。

 

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ルミナス様、尊い

 

吸血鬼ルミナス・バレンタイン。この世界唯一の宗教が崇める唯一神にして魔王。神聖法王国ルベリオスを裏で牛耳るゴスロリバイセクシャル少女である。吸血鬼でありながら太陽の光を克服した超克者でもある。

その昔、ヴェルドラがアニメでうっかり滅ぼしたと言っていた町は彼女の町だった。それから今のルベリオスに移り住み国を作った。彼女は魔王としても影武者を置き自分の領地も隠した(なろうにはない設定)。今まで出席しなかった魔王の宴に参加し、初めてリムルと顔を合わせた時も配下のロイを魔王役にして従者として後ろに控えた。しかし乱入してきたヴェルドラに正体をバラされてしまった。以降は魔王として接する事になる。

なろうではルベリオスに帰るとクロノア(なろうでは名はない)の棺を奪われていたが書籍ではヒナタの活躍で未遂に終っている。さらに正体がバレて宴から先に帰したロイがラプラスにやられてしまった。すでに書籍の改変がはなはだしい感じですが以降はなろうにはない話ばかり。

ヒナタへリムルとの敵対を禁止し(元々ヒナタも敵対する気はない)、七曜の老師の陰謀によって開戦してしまうテンペストとの戦いで死んだヒナタを蘇生、七曜の老師を粛清した。ここでもまたヴェルドラのせいでヒナタ以外の聖騎士にも正体がバレ、ヴェルドラにも粛清の嵐が。彼をボロボロにして満足したルミナスはヒナタらと首都リムルへ。町を堪能しながらルベリオス、西方教会ともどもリムルと同盟を結んだ。

開国祭にはお忍びで参加。初日のコンサート終了後にリムルに声をかけて来てる事が確認出来た。タクト達のコンサートをかなり気に入ったのか翌日の会場にもいた事がフレイの証言でわかった。そしてリムルに音楽交流を持ちかける。また、屋台を出していたヴェルドラと店先で口論してる姿も目撃される。おそらく一方的にルミナスがまくしたててるんだろうけど・・・。

そしてその音楽交流が実現した時、西方動乱の幕が上がる。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その1 - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その2 - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

 

グランベルとの戦いの中で覚醒魔王に進化し究極能力「色欲乃王」(アスモテウス)を獲得した。そして中盤までの最強の敵、グランベルを討ち取ったのだ。

西方動乱収束後、テンペストにてヒナタ、クロエをまじえ、リムル、レオンと今後について話あった。クロエの輪廻を知っており、クロノアの体を守りリムルの出現も知っていた(だから魔王の宴に参加した)。ルミナスも当事者である。

ここでリムルの配下に原初がディアブロ以外にもいる事に気がつく。リムルも実は3人娘どころかディアブロが原初である事をこの時にはじめて知るのだったw

クロエが勇者であるためギィ対策を考えていたがギィ本人が乱入し、クロエと敵対しない事を約束した。その際にレオンとともにクロエに危害があるならギィ相手でも戦うと宣言した。

対帝国戦ではルベリオスも標的にされ空挺が向かったが、壊滅してやると息巻いていた。(実際はテンペストでの大敗のため空挺は引き返した)。

 

普段は高圧的でマイペースな性格。美しいものが好きで対象は男女、人間魔物問わず。今一番のお気に入りはヒナタとクロエだ。魔物の国の歩き方の主人公、兎人族のフラメアをペットにするために名付けしたのは彼女である(真意は不明)。なので今や幹部級にとりたてられリムルになついているのを快く思ってないふしも・・・。かつて自分に仕え七曜に殺されたアダルマンに地下迷宮まで謝罪に訪れ、秘術を授けたりやさしい一面も持ち合わせている。

 

イラストのせいか、なにかとキャラかぶりと言われる2人。リムルが王様として参考にしているのもこの2人なのでキャラかぶっても仕方ない面もある。一人称が妾(ルミナス)と朕(エルメシア)だったり側近が振り回されてたり・・・。

早い段階でリムルと協力体制になった2人。それもテンペスト繁栄の要因になっているのでは。 

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 みんなのレオン様。実はこの方も2人の女性に翻弄されっぱなしである。