「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その2

※完全ネタバレです。自己責任で

 

(その1の続き)

グランベルに召喚された異世界人の無力化を終えたリムルに遅れてやってきたレオンと戦わせようとグランベルは煽る。リムルとレオンは戦うフリをしてグランベルの真意を探る事にした。2人の偽りの戦いの中、ヒナタはグランベルに苦戦を強いられていた。グランベルは勇者の卵を宿しながらかえせなかったヒナタを許せなかった。

 

イングラシア西方評議会。召喚されたミザリーテスタロッサは無言のまま見つめ合っていた。やがてミザリーが「なぜアナタが受肉してるの?白」とつぶやいた。同じ原初の悪魔、受肉し名前を持ち自分と同格の悪魔公に進化したテスタロッサを前に動けない。赤(ギィ)黒(ディアブロ)の上位2体に続くのが白(テスタロッサ)である。そしてこの場にはテスタロッサの従者、モスもいる。彼は原初7柱に続く実力者。さらに受肉、名もちとなり同格の悪魔公に進化していた。自分の不利を充分に判断出来たミザリーディアブロに続き、テスタロッサまでもがリムル配下に落ちてる事実をギィに速やかに伝える事を優先し何度か会話を交わしただけで撤退していった。さらに北方の悪魔達の侵攻はシエンと配下のアークデーモン、エルメシアが援軍に送った魔法師団によって鎮圧されていた。テスタロッサの活躍によって五大老の一人、ヨハンの陰謀は失敗に終った。

 

ルベリオス郊外での原初同士の戦いはディアブロが圧倒していた。原初時代のギィが唯一引き分けたのがディアブロ。その事実も許しがたく、ギィがディアブロを特別視してるのも許せないレインは抵抗するも力の差は歴然だった。しかしこのレインは分身体であった。レインの本体とともに現れたのはギィだった。ギィは「なんで白が名前持ってるんだ?」と問いかけた。プライドが一番高い白が誰かの配下につく事が信じられなかったギィはディアブロからさらなる驚愕の事実を聞く。「黄も紫もリムル様のために・・・」「ちょっと待て」残る原初の悪魔全員がリムルについたという衝撃の内容に、ギィはリムルに直接話を聞くことにして今回は撤退して行った。ギィまで加わればさらに混乱する所だったがディアブロの活躍で最悪は回避出来た。

 

ルイとラプラスは互角だったが、フットマンはギュンター相手に虫の息になっていた。ラプラスはすきをついてフットマンとともに退きユウキとの合流を目指した。一方、ルミナスと戦っていたマリアもグランベルの元へ向かった。グランベルはマリアを取り込み全盛期の力を取り戻した。マリアを追いかけてきたルミナスにグランベルは決着を望む。ヒナタはまったくグランベルに歯がたたなかった。その時、クロエが心配して外に出てきてしまった。その瞬間。グランベルの放った斬撃がヒナタでなくクロエに向かったのだ。

 

とっさにヒナタ、その後ろでクロエを追いかけてきたヴェノムがクロエの前に出る。彼らに当たった斬撃はスピードを落としリムルの防御を間に合わせた。崩れ落ちるヒナタにクロエが駆け寄り手を握る。その瞬間、ヒナタは絶命し、クロエの姿が掻き消えた・・・。グランベルロッゾ。彼の目的はまさにこの状況を作ることだった。

 

レオンは放心していた。300年間探し続けていたクロエと再会した途端に消えてしまった。リムルも状況がつかめていない。唯一、「時間旅行」(トキノタビビト)を知っているルミナスは自分が失敗したと悟り、怒りにまかせグランベルと戦おうとしていた。その時、爆発とともにクロノアが飛び出してきた。クロノアと戦っていたのはユウキだ。道化連と合流した彼はティアの機転でクロノアの関心をレオンに向けさせることに成功。クロノアがレオンに襲い掛かってるすきに戦線から離脱した。

 

リムルはクロノアの中にヒナタとクロエの魂があるというルミナスの推測にかける事にした。防御に徹するしかないレオンも疲弊してるため、ヴェルドラと彼の唯一の従者カリスを召喚、クロノアの相手をまかせる。そして抗魔の仮面を使いクロノアの精神世界へと入っていった。一方、ラズルに苦戦していたシオンも戦いの中でスキルが「闘鬼化」から「闘神化」に進化。見事、ラズルを討ち果たした。

 

ルミナスに長らく使えたグランベルはクロノアの秘密を知っていた。最愛の妻を亡くし狂った彼は黒幕として暗躍する日々を続けた。そして現在の生きる希望であったマリアベルを失う事で正気に戻っていた。正気に戻った彼はクロノアを正しく真の勇者として復活させるべく今回動いていたのだ。今の時代に真の勇者が必要だと。時間旅行により不完全な勇者が現れては消えるループを立ち切り、唯一無二の勇者を誕生させるために。そして希望を託したいと。ルミナスに接戦の末に敗れたグランベルは彼女にそう願った。

 

精神世界に侵入したリムルは幻のシズに導かれクロノアと出会い2人の魂のある場所を聞き、助ける方法を模索する。そしてクロノアの中にクロエを目覚めさせることに成功。現実に戻ったリムルはルミナスと協力しヒナタの蘇生も成功させた。

そして見事にクロエはクロエ、クロノアと二つの自我を持つ二重人格に・・・・ではなく、グランベルが望む真の勇者に覚醒した。

クロエを見て今までと雰囲気が違うとリムル、ヴェルドラが話すがルミナスに「気のせいだろ(ジロジロ見るなロリコンどもめ)」と一蹴された。が、レオンが「リムルやヴェルドラ殿の言うとおり。一見、ただの超絶美少女だが本質は・・・・」と肯定しはじめる。ルミナスは(ここにもっとヒドいロリコンがおった)と思ったはず。

 

「ヒナタの中にあった勇者の卵が私の卵と融合してかえったの。内緒だよ」(クロエ談)

※時間旅行などの詳細は別項目参照

 

なろうではヒナタvsユウキ、ユウキのクロエ誘拐、レオンvsユウキなどだいたいユウキ絡みで勇者覚醒へと進んだ形ですが、それらすべてがなくなり書籍ではこの西方動乱で勇者に覚醒します。

7巻から始まったロッゾ一族との戦いは11巻にて終了。いよいよ対帝国、対天使へと移っていく感じですね。

11巻最後に壊れた大聖堂でタクト達のコンサートが無事終了するのですが、その曲に送られるように天に昇っていくグランベルとマリアベルの魂。その会話にちょっとウルっときました。正直、転スラでウルっときたのはこの時だけですねw

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ルミナスvsグランベルロッゾ。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その1

※完全ネタバレです。自己責任で。

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シオンはラズルと対峙する。

 

11巻(西方動乱)7~11巻(ロッゾの陰謀)。

グランベルロッゾ。勇者としてルミナスと戦い敗北。その後はルベリオスで暗躍する七曜の老師筆頭である日曜グラン、ロッゾ一族の始祖にして五大老の長でもあるグランベルとして西側諸国を牛耳る一方、北方から侵攻する悪魔達から人類を守って来た。

 

7巻の対聖騎士戦においてリムルという存在を脅威と感じた彼は、西側に侵攻してくるリムルを警戒した。開国祭にマリアベルが参加。さらにミューゼ公爵を使い開国祭の必要物資を納入した小売商たちに支払いはドワーフ金貨のみと要求させた。まとまった金貨のみなら当然払えず信用を失墜させる計画だった。テンペストの予算は充分にあったものの当然金貨は足らなかったがガゼル王やエルメシアの協力で金貨を用意しリムルは難を逃れた。そしてミューズ公爵は失脚した。さらにテンペストの西方評議会参加の決議のためにリムル達が参加した会議で、ギャバン伯爵とイングラシアのエルリック王子が評議会員を一部買収し否決に持ち込もうとするも失敗。続くエルリック王子を暗殺してリムルに罪をなすりつける作戦も失敗。2人とも逮捕された。そして自らリムル暗殺に向かったマリアベルもジフターグの遺跡跡にて敗れ去り死亡する。

 

そして「西方動乱」は幕を開ける。長くなります。

 

開国祭でタクト達オーケストラの演奏を気に入ったルミナスは音楽交流を持ち掛ける。リムルはクロエほか子供達も含めたルベリオス遠征組とともにルベリオスに向かった。

ユウキはその頃、グランベルロッゾにルミナスが大切に保管しているクロノアの体の話を聞き、盗み出して欲しいと依頼される。ユウキは子供達がルベリオスに来る事を利用し自分たちの仕事がしやすいように、レオンにクロエがルミナスに売られそうだと情報を流す。

 

演奏会当日の朝。会場である大聖堂をグランベル一族が襲撃した。入口付近でリムル、ヒナタ、聖騎士がグランベル、彼が集めた異世界人達を迎え撃ち、ランガ、シオンが蟲型魔獣ラズルと対峙した。クロノアの眠る玄室を守っていたルミナスの元にもラプラス、フットマンが現れる。さらにグランベルの死んだ妻君であるマリア(マリアベルとは別人)が魔人として復活し現われた。それを見て怒り心頭のルミナスのスキをつきクロノアはユウキの手に落ちてしまった。そしてルミナス、ギュンター、ルイ対マリア、ラプラス、フットマンの戦いも始まった。リムルはグランベルをヒナタに任せて数の多い異世界人を無力化する作業に手こずっていた。そんなリムルの前に何故かレオンが現れた。

一方、ディアブロは近づくレイン(原初の青)の気配を感じ、ギィの介入を阻むべくレインの元に向かいルベリオス近郊の荒野にて原初同士の戦いが始まっていた。

 

時を同じくしてイングラシアの西方評議会では混乱が起こっていた。北方の悪魔と小競り合いをつづけていた戦地から守護を任されたいたラズルが姿を消したのだ。悪魔への抑制力が弱まり進行してくる可能性が高くなった。しかもイングラシアの街を囲む結界が壊された。テンペスト代表として参加していたテスタロッサは首謀者が会議に参加しているヨハンだと気が付き糾弾する。ヨハンは「緑の使途」を呼び悪魔召喚を始める。召喚されたのはなんと原初の緑、ミザリーだった。グランベルの盟友ヨハンは評議会メンバーを虐殺するためにミザリーを召喚したのだ。議長はテスタロッサに「貴女だけでも逃げてリムル陛下に助けを!」と嘆願する。そんな議長に微笑みながら「そのために私がここにいます」と告げミザリーを見つめた。ここでもまた原初同士が対峙する事になった。

 

レオンは状況が解らなかった。というか混乱していた。

エルドラドを建国して以来、何故かたまに原初の黄(カレン)が気まぐれに核魔法を打ち込んできた。黄の相手が出来るのはレオンだけだ。そのために国を離れられなくなっていたレオンはクロエ探しを自分でできなくなっていた。なのに情報を買っていたダムラダが消え、代わりのラプラスがもう情報は売れないと言い出した。しかもクロエの可能性がある少女がルベリオスに売られると・・・。そんな先に原初の黄の気配が消えたと部下が報告してきた。なぜ黄が消えたのか?ならここを離れられる。とはいえ、行った事のある場所なら魔法で移動出来るがルミナスの所には行った事がない。それどころかルミナスの領地を最近まで知らなかった。ちょどその時、サリオンのエルメシアがリムルからの要請で空挺を援軍に送る事が解った。エルメシアの助言もありレオンはサリオンの空挺に乗りルミナスの元に向かった。そしてやってきたルベリオスは大混乱に陥っていた。

 

ユウキはクロノアと対峙した。盗んだまでは良かったが封印がとけ制御する事が出来なかった。グランベルの話とまったく違っていたのだ。自分が利用されたのが面白くなかったが今はそんな余裕がない。目の前に自我のない最強の勇者が自分を獲物と認識し狙ってきているのだから。

 

タクト達音楽隊はこの混乱の中、子供達が見守る大聖堂のステージで演奏の練習を続けていた。ヴェノムと配下のアークデーモン100体、クマラがそれを護衛する。一度はひるんだ隊員達もシオンに喝を入れられ自分たちの戦いにのぞんだ

まるでBGMのように彼らの演奏は戦いの中で響き続ける。

 

役者が揃いましたね。このあとどーなるんでしょ。

ヴェルドラやカリス(元イフリート)も参戦する中盤最大の山場。西方動乱の続きは長くなったので次回に。盛り上がってきた所ですいません。w

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ミザリーと対峙したテスタロッサ様。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対聖騎士戦(七曜の老師の陰謀)

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

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ルミナス様。尊い

 

7巻。なろうでもヒナタと和解する対聖騎士戦は存在する。しかし書籍では黒幕が暗躍する。七曜の老師だ。月曜師、火曜師~日曜師(グランベルロッゾ)の7人。なろうでは良くわからない強そうなおじいちゃん達だった彼らはグランベルを除き、ここで退場する事になる。

 

七曜はかつて邪魔になりそうなアダルマンを排除するなどルミナスの寵愛を独占したいと欲していた。人間である彼らが長い年月高い能力を維持したままいるためにはルミナスの寵愛(口づけ)が不可欠だった。しかし、すでに数百年その寵愛を受ける事はなくなっていた。しかも今はヒナタにご執心だ。彼らは邪魔なヒナタを暗殺する機会を長らくうかがっていた。そしてその機会が訪れた。ジュラの森に侵攻して壊滅したファルムス軍に同行し生き残ったルミナス教の司祭、レイヒムが帰還したのだ。彼はリムルからのメッセージを録画した映像装置を持参していた。内容は和解の提案だったのだがリムルがノリで最後に「ダメなら一騎打ちだ」と言った一騎打ちの部分だけ残し消してしまったのだ。ヒナタはリムル達との敵対を部下に禁止して反対を押し切って1人でジュラの森に旅立つ。その後アルノー他4人がヒナタを追う事になる。

ヒナタ達5人は賑わい田舎臭さをなくしたプルムンドの現状、そこから魔物の町まで伸びる見事に舗装された街道。すべてが快適な街道。魔法装置の結界により外から街道に魔物の侵入をはばむ。水飲み場、整備された野営地、交番、40キロごとに用意された宿屋。警備のポブゴブリン達と談笑しながら宿屋を堪能するヒナタたち。その先でリムルに全力で謝罪する事を決意するが、それを悪意が邪魔をする。

 

七曜はレイヒムを殺し、その罪をファルムスにいるディアブロになすりつける事で残ったレナードたち聖騎士にヒナタがあぶないと告げ信用させる。レナード達はヒナタの命令を無視して100名の騎士団でジュラの森へ向う。さらにファルムスへディアブロ討伐の名目でサーレら三武仙ら法王近衛騎士団を派遣した。ファルムスは新国王派とヨウムを国王へ推する元国王派で内戦状態になっている。ゴブタ、ランガ、ガビル、ハクロウ、ソーカ達はヨウムの援軍に駆けつけていた、一方、罪をおしつけられたディアブロはサーレや悪魔討伐者らを殺すことなく退け集まった者に黒幕による冤罪だと気付かせる事に成功。そこに七曜の3人が現れ証人(この場にいる全員)を吹き飛ばす極大呪文の術式を唱え始めた。目撃者を全員殺し罪をテンペストになすりつけようと。ディアブロはサーレや悪魔討伐者、騎士、新国王が糾弾のため集めた各国記者達に「私がみなを助けよう」と告げる。代価は無実の証明。しかし「お前は助けない」と新国王に告げる。慌てる新国王は王位を返上し、ヨウムにすべて渡すと約束し助けを求めた。「いいでしょう」ディアブロは微笑んだ。ヨウム新国王の確定した瞬間だった。

 

ジュラの森では七曜に踊ろされたレナード達聖騎士とシオン、紫克衆らとの間で開戦。シオン達が圧倒した。遅れて到着したヒナタ達5人にピッタリ数を合わせ待っていたリムル、ベニマル、ソウエイ、アルビス、スフィアが対峙する。結果、リムル達の全勝。そして元々和解するつもりだったヒナタ達5人と手打ちに・・・という所でヒナタが倒れる。聖騎士に化けた七曜の一人に攻撃されたのだ。もう2人の七曜も現れファルムス同様、この場にいる者すべて消し去り聖騎士と魔物の相打ちという形で収めようとした。そこにルミナスが現れた。ルミナスはヒナタを蘇生し、七曜の3人を滅ぼした。時を同じくしてリムルにディアブロから思念伝達が。黒幕の七曜が3人いると。リムルの「ほふれ」の言葉にディアブロは七曜の3人を一瞬で葬った。

リムルが頭を悩ませていた西方教会問題とファルムス問題が一挙に片付いた瞬間だった。

この後、8巻冒頭の聖騎士たちとの2夜に及ぶ宴会も面白かったので気になる方は書籍で。

残った日曜師グランことグランベルロッゾは領地で殺害された事になってますが、実際は無事で中盤最強の敵キャラとなります。

あらためて言いますが「ソウエイの拷問」はありません。だってなろうで拷問されてた女聖騎士さん、書籍じゃ出てこないもの・・・正確にはそのグレンダは出てきてはいるのですがまったくの別キャラ扱いになっています。そしてリティスがその役割になるのですが、どんな戦いになったかは「公式設定資料集8.5」の書き下ろし小説に描かれています。この話はアルビスと対峙したフリッツ目線で当時の事が描かれていて面白かったですよ。

それと、なろうではヒナタもシズもユウキが操っていた的に書かれてましたが(実際、蟲?かなんかついてた)書籍ではユウキは煽った程度にしか関与してません。むしろ直前には敵対するな、自由組合はリムルにつくと本気で忠告してますしねw

 

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手こずったとはいえフリッツ相手に獣人化せずに(本性見せず)勝ったアルビスさん。

転スラ キャラ別なろうと書籍の相違 クマラ、アダルマン

※完全ネタバレです。自己責任で

※2021/2/19追加

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・妖魔獣 クマラ

なろうでは帝国戦前に突然現れた感じのクマラ。書籍の

初登場は6巻だった。クレイマン配下としてランガと対峙。思念で「助けて」と少女の声が聞こえ、攻めあぐねていたランガに気がつきリムルが支配の呪術を解除し保護した。実はカンザス率いる帝国軍が故郷である魔獣の里(帝国とジフターブ国境の山頂付近)を滅ぼし、族長である母を目の前で惨殺されクレイマンに売りつけられた過去を持つ。その後は呪術によってクレイマン配下となっていた。元々高位の魔物種で高い魔素量を保有している。地下迷宮の階層守護者探しの時にヴェルドラの魔素のためにジャングル化してしまった80~90階層の開拓も含めてランガが推薦。「クマラ」と名づけられた。それまでは尻尾が3本だったが名づけとともに9本に増え九尾狐となる。見た目と違い腹黒い面を持ち、散歩がてらに様子を見に来たリムルに9頭の魔獣の友達の名前を呼んで欲しいとせがまれ、クマラに復唱するようにリムルに名前を呼ばせ名づけさせた。この9頭は自分の尻尾1本づつの眷属(八部衆)であり、名づけによって1頭1頭がAランクオーバーの魔物化しクマラの体に戻る事で力を独占して自身も強力な魔獣となった。地下迷宮90階層守護者、迷宮十傑、九狐獣クマラの誕生である。

普段は幼女の姿でケンヤ達に「クーちゃん」と呼ばれ一緒にハクロウやヒナタから戦闘訓練を受け、学園設立後は一緒に入学し学園生活を送っている。ルベリオスへの音楽交流会にも子供たちと一緒に参加し、西方動乱に巻き込まれリムルから子供達の護衛を任せられる。

帝国戦時は10万の敵兵を眷属とともに殲滅。里を滅ぼしたカンザス(自分の出世のために魔物討伐として村を攻め実際その武勲で出世していた)とタイマン勝負となり精神攻撃を受けるも見事に討ち取り過去を清算した。カンザスはこの戦いで魂まで壊され復活しなかった。もっともリムルはどっちにしろコイツは復活させる気がなかったと語っていた。同じ地下迷宮の守護者アピトとは女同士であり直情的なアピトと相性が悪く良く口ゲンカしている。

帝国戦後は「幻獣王」の称号をリムルに与えられ聖魔(リムル)十二守護王として大幹部になる。魔王級に覚醒をとげ祝福(ギフト)は八部衆に送られ、結果、自分に還元された。さすがの腹黒さである。

妖魔の迷宮侵攻後にリムルにスキルのおねだりをして新しいスキルも手に入れた。

その迷宮侵攻ではピコと交戦。

ランガからペット枠の強奪を秘かに狙っている。

クマラに関しては書籍の加筆分が大半を占めるオリキャラのような存在だ。

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この姿で「リムルさま~」って尻尾振りながら抱きつくのでワガママが通ってしまう。w

 

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・死霊 アダルマン

クマラに比べるとなろうでも多少の出番があったアダルマン。書籍初登場はクマラと同じ6巻。クレイマン配下として登場したのも同じだ。元々はルベリオスでルミナスに使えていた神官。自分達にとって邪魔な存在になりそうだと感じた七曜の老師によって罠にはめられ命を落とした。しかし大親友のガドラに「輪廻転生」を施されていたため死霊となり現世に留まった。さらにクレイマンの術法により死霊の王となりクレイマンの居城の守護をしていた。その居城を襲撃に来たシュナの機転によって敗北。シュナになついてしまいテンペストまでついて来た。(まとわりつかれるのが鬱陶しい)シュナが地下迷宮の守護者に推薦。60階層を任されるが聖騎士の訓練で敗北。実は信仰する神が不在のため得意とする神聖魔法が使えなくなっていた。リムルは自分を信仰するように提案し、複数相手には複数で戦えとアドバイス。それにより名づけもされてないのに魂の繋がりを勝手に作るほどリムルを唯一神として仰ぎ強力な神聖魔法の使い手となる。元聖騎士団長の死霊アルベルト、ペットのウェンティ(デスドラゴン)とパーティーも組み、リムルとルミナスからそれぞれ授かった魔法を応用しオリジナル魔法「聖魔反転」を習得。聖属性と魔属性を逆転する事で死霊系が苦手な聖系の攻撃を無効にするという反則的な魔法により全盛期を越えた怪物となり70階層の守護に昇格、死霊の王誕生である。のちにガドラと再会、ガドラは60階層の守護者になる。

帝国戦では10万の兵士を壊滅。精鋭97名で攻めてきた時も94人までは退けたが、アルベルトの武器が長時間の戦いで折れてしまい思わぬ敗北を喫する。

その後は「冥霊王」の称号を授かり聖魔(リムル)十二守護王として大幹部になる。魔王級に覚醒もとげた。性格はいたって真面目だが、真面目すぎて周りからは変人扱いされている。アルベルトのように人の姿にもなれるのだが「雰囲気重視」のために骨のままでいる。生き返った帝国兵が70階で保護されているために世話役を任されている。

なろうでは天魔大戦の時にルベリオスまでスケルトン軍団1万とともに援軍に向かっているが書籍でもせひ同じ遠征に参加して欲しいですね。肉体派の敵の大幹部と「実は私は肉体派なのだ!」と肉弾戦に持ち込む所がすごく好きなシーンなので・・・。普段鍛えているとか言ってたけどアンタ骨やんwそばにいたガドラやアルベルトは呆れていましたねw

ガドラがかつての弟子ラーゼンの守護するファルメナスの防衛に着任しました。ひょっとするとアダルマンはルベリオスでなくファルメナスに向かうかもしれませんね。すでに光霊骨なる意味不明な存在になっているアダルマンと悪魔公なみの強さを誇る新種の金属性悪魔に進化したガドラの魔法ガチ勢コンビの活躍を期待しましょう。

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イケメン死霊聖騎士アルベルト殿。リムルに神話級の剣を授かり折れる心配がなくなりました。

転スラ なろうには出ていないキャラまとめ

※完全ネタバレです。個人責任で

 

ゴブリン達を追加しました。(5/15)

ラーゼン、フォルゲン他追加しました。(7/5)

色々追加(7/9)

2020年11月加筆。

 

4巻までの主な書籍以降に登場したキャラ

・コビー(コボルト) 犬頭の行商人。リムルお抱えの商人としてユーザラニアなどを任される。

・吉田薫(人間・異世界人) イングラシアで喫茶店を営む超一流の菓子職人。リムルが学園教師時からの知り合い。のちにシュナの料理に対する情熱に負け(実際は惚れた)テンペストに移住。カフェを営んでいる。

・ピリノ(人間)ビズ(魔獣) シズが仲良くなった同世代の少女と魔物。結果的に殺してしまう。

・ビッド(人間・冒険者) 元Cランク冒険者。小悪党だったがリムルに説教され改心。のちにミョルマイルの護衛として手下とともにテンペストに移住。17巻現在Bランクに昇格した模様。

アルビス(獣人) 三獣士の一人。事実上のトップ。高位スキルを複数持つ半人半蛇の獣人。獣王国の使節団としてテンペストを訪れてからはリムルの元で戦う事が多くなり、対聖騎士戦、対帝国戦などにも参戦している。長鼻族の隠里にはテンペストの使者としてベニマルに同行したりもしている。闘技場建設にも尽力した。のちにベニマルの第二婦人になる。ちなみに私の推しキャラである。17巻現在ベニマルの第二夫人としてご懐妊中。

・スフィア(獣人) 三獣士の一人。白虎の獣人。シオンと仲が良い。9巻までテンペストに在住している。カリオンとともにドワルゴンに援軍で駆けつける

・フォビオ(獣人) 三獣士の一人。白豹の獣人。アニメでご覧の通りのキャラ。その 後は獣王国の復興に尽力する。アルビスが好きだったが振られる。その後

憧れのベニマルに振られたゴブアと振られた者同士良い仲に。帝国戦にて援軍に駆け付けドワーフ東側を任されたゴブアを心配して単身付いていく。

・カザット(龍人族) ガビルの部下の寡黙な槍の達人。ガビルと違いモテる。

・トライアド、ドリス(樹妖精) トレイニーの妹。なろう未登場なの気づかなかった。姉同様、ラミリスを溺愛している。ドリスはちょっとヴェルドラが好き。

ロンメル(人間) ヨウムの側近のソーラサー。ミュウランいわく唯一の常識人。ヨウムの英雄伝をプロデュースしているが、かなり脚色している。

・エンリオ(獣人) フォビオのお供でテンペストを訪れるゴリラ顔の獣人。腰が低い苦労人。

・カリュブティス、メガトロン(魔獣) ヴェルドラの魔素たまりから発生した魔王級の生命体。何故か2度も復活するがミリム、ベニマルにそれぞれワンパンで負ける。メガトロンは流行の空飛ぶサメ。

・アンリエッタ、バーン、ジェーン、ドルフ(ドワーフ) ドワルゴンの重鎮たち。実は彼らもなろう未登場。アンリエッタはソウエイとの隠密合戦を繰り広げているとかいないとか。ジェーンおばあちゃんは14巻で大騒ぎ。

・ヨハン、マルシェ(ドワーフ) 薬剤師。ベスターの部下。 

 

ゴブリンでなろうでは(たぶん)名前の出ていないキャラ。

・ゴブエ 紫克衆の一人。最初のゴブリン村の出身。見た目は幼女だが実際はゴブタより年上。その外見とスキルを活かし対聖騎士戦では大きな武勲を上げる。

・ゴブエモン 最初の村の近隣から庇護を求め集まった村の出身。実力はゴブタ同等だが単独で行動する。ミョルマイルの護衛につき、そのまま弟子入りする。リムルから小刀を譲り受ける。17巻現在オーガへの進化を経て鬼人にいたってる。

・ゴブア 最初の村出身。紅炎衆の隊長を勤めるベニマルの右腕。Aランクを越える戦闘力を誇る長身美女。ベニマルに憧れてゴブリナからオーガに進化し、さらに鬼人にまで登りつめる。結局、フラれるがフォビオと良い仲になる。

・ハルナ 最初の村出身。リムルが初めてのスリープモードから起きたときに目の前にいてリグルドを呼びに行った巨乳の娘。当初から客人対応や食事を担当。シュナ合流以降はシュナに弟子入り。すべてに充分シュナの代わりをこなせるまでになった。ハルナ考案の抹茶プリンはヴェルドラのお気に入りだ。VIP相手の接客はシュナとハルナが主に努める。アニメで例の塩ふりをしてたのは彼女だ。なろうにも出てたらしいけど役回りはメイン級に昇格している。

・ゴブキュウ 合流時期不明もジュラの森同盟結成時にはいた。ミルドの一番弟子。建築作業で力を発揮している。闘技場建設の責任者。勝手に引っ越してきたラミリスと言い争いになる。(なろうでは言い争ってるのはゲルド)

・ゴブナ 合流時期不明もジュラの森同盟結成時にはいた。ほんわり穏やかな性格で帽子をつねに被っている。狩猟が得意で当初は狩要員だった。ゴブイチと屋台で見かけたりする。英雄になる事を迷っていたヨウムがリムルについて最初に尋ねた人物。

・ゴブチ、ゴブト、ゴブツ、ゴブテ 初期からいたゴブリン。ゴブリンライダー隊でゴブタの直属の部下。アニメには良く登場してた。ちなみにゴブツとゴブテは双子でゴブテは女の子だ。

・ゴブイチ 最初の村の近隣から庇護を求め集まった村の出身。料理人としてシュナ、吉田さんに次ぐ腕前を持つ。味覚を取り戻したリムルが初めて食した料理を作ったのが彼である。

・ゴブゾウ 最初の村出身。ゴブタの幼馴染。シオン(巨乳)大好きゴブリン。ファルムス襲撃の際にキララから痴漢冤罪をふっかけられシオンとともに命を落とす。のちに生き返り紫克衆の隊長格に。

 

5巻以降に登場した主な書籍から登場のキャラ(※帝国は多いので全省略)

 

(5巻)

・田口省吾(人間・異世界人) 3年前に召喚された凶暴な少年。シュナや子供達をかばったシオンを殺した張本人。最後はラーゼンに肉体を奪われ消滅。以降はラーゼンが省吾の体をそのまま使っている。

・橘 恭弥(人間・異世界人) 2年前に召喚された快楽殺人者。無抵抗のテンペスト住民を殺害した。最後はハクロウに討ち取られる。

・水谷希星(人間・異世界人) 3年前に召喚されたギャルJK。痴漢冤罪でファルムス侵攻のキッカケを作る。最後はゲルドに追い詰められた省吾によって殺される。

※この3人。漫画版ではいよいよ登場しましたね。

・ラーゼン(人間・仙人?) ファルムス王国に何百年も使える宮廷魔術師長で異世界人を召喚して軍の戦力アップを図っていた。裏では朽ち果てる現在の肉体を捨て新たな強靭な肉体を求め召喚していたという側面も持っていた。魔国侵攻にも従軍、心の折れた省吾の肉体をスキルごと奪った。リムルの強さを即座に判断し魔国に恭順の意を示した。ディアブロに仕えヨウムの腹心としてファルメナスを支える。現在も省吾の体のまま。リムルについて探りを入れに来たかつての師匠ガドラを魔国に寝返るよう必死に説得した。

ラーゼンがなろうに出ていなかったの忘れてましたwレイヒムが多少ラーゼンの役目を果たしていたんですね。

・フォルゲン(人間・異世界人)ファルムス騎士団長。ラーゼンによって召喚された強靭な異世界人。リムルの大量虐殺の際に死亡する。

 

(6巻)

・ヤムザ(魔人) クレイマン配下の魔人。軍を率いてユーザラニアに侵攻するも失敗。ベニマルに敗れる。

ビオラ(魔人) クレイマン配下の魔人。黒ローブから縦横無尽に剣や槍を繰り出すクレイマンの最高傑作の人形。魔王の宴にてベレッタに敗れる。なお、隠し持っていた武器や防具はベレッタが整理して持ち帰り地下迷宮の宝箱アイテムに利用した。

・ミッドレイ(龍人族) ミリムを敬う強靭な肉体を持つ神殿の神官。ミリムの側近として身の回りの世話をする。頭が固い。調理自体を否定していたが、開国祭の前夜祭にてシュナのスープに完敗した。

・ヘルメス(龍人族) ミッドレイの側近。柔軟な思考の持ち主。 

・ルチア、クレア(双翼、ハーピー族) フレイの側近。無表情のハーピーの双子。開国祭や褒美の祭典に参加する。帝国戦時は援軍を引き連れきた。

 ・ロイ・ヴァレンタィン(吸血鬼) ルミナスの魔王としての影武者。

 

(7巻)

・サーレ(人間、三武仙) 法王直属近衛騎士団トップ。十代聖人の一人で最年長。ヒナタが登場するまでは聖騎士団の団長だった。七曜の謀略のためにディアブロ退治に向ったが歯が立たず、謀略にも気がつきディアブロの戦いを見守った。のちにラーゼンに拾われ護衛としてヨウム配下になる。

・グレゴリー(人間、三武仙) 近衛騎士団。十代聖人のひとり。ランガと戦った以降は犬嫌いとなった。サーレと同じくヨウムの配下になる。

・グレンダ(人間、異世界人、三武仙) 近衛騎士団。十代聖人のひとり。実はグランベルロッゾによって召喚された異世界人。スパイとしてルベリオスに潜り込んでいた。マリアベルに術で逆らえなくされていたが、リムルが術を解除したためリムルに忠誠を誓う。ソウエイ配下だがリムルの命令で「三賢酔」の頭ボスとなって裏組織を牛耳る。リムルから携帯を持たされている

※この3人はなろうでは聖騎士として登場しているが、ほぼ別キャラ。 

・ルイ(吸血鬼) ロイの双子の兄、表向きはルベリオスの法王。 

 

 

(8巻)

・フラメア(兎頭族) スピンオフコミック「魔物の国の歩き方」の主人公。

・タクト(小人族) 体が小さく非力で悩んでいたが、音楽と人を導く力をリムルに見抜かれ軍楽隊に推薦された。今やオーケストラを指揮する隊長に。

エドガー(人間) ヨウムの側近。元国王エドマリスの息子。子供ながらに利発。

・グランベルロッゾ(七陽の老師、日曜グラン) 元勇者。西方諸国を裏から支配するロッゾ一族の始祖であり五大老筆頭。同じく西側の掌握を始めたリムルを敵視する。最後は勇者覚醒を目論み死亡。残りの五大老はヨハン、シールド、ギャバン、ドラン(唯一の生き残り)。13巻までの敵キャラの中では最強。

・マリアベルロッゾ(人間、転生者) 前世の記憶で経済を掌握する強欲の少女。前世は欧州の支配者。その知識とスキルにより世界を支配しようとする。リムル討伐にみずから赴きかく乱するが最後はユウキに殺された。

バーニィ(人間、異世界人) 勇者マサユキのチームメンバーの元素魔法使い。約20年前に帝国に召喚された異世界人。ダムラダの名によりユウキに近づきマサユキの一行に加えてもらう。正体は帝国最強の近衛騎士団7位。マサユキの護衛が任務だったが帝国戦中に近藤からリムル、マサユキの暗殺、覚醒者を連れての離脱という命令が下り迷宮内で実行した。しかしベニマルに阻止され復活の腕輪で脱出した。戦う事を決意したカリギュリオらに見送られジユとミーシャを連れ離脱するがディアブロに打ち取られる(ミーシャはユウキのスパイなので見逃される) 。復活後は積極的にリムルに情報をリークする。皇帝への忠誠心は元からなかったようだ・・・。wマサユキはどーにか逃がすつもりだったらしい。「マサユキさん、早く魔王やっつけおうぜ」などリムルを煽る役回りだったので、敬語で凛々しく話すバーニィにリムルが違和感を感じていたが「お前それが素なの?」「いえ、今までのが素です」。それを聞いて安心するリムル。

現在は地下迷宮70階で保護されてる。17巻までにマサユキの側近に復活

・ジユ(人間) マサユキパーティーの大人しい精霊魔法使い。その正体はバーニィと同じく近衛騎士団9位の実力者。同じくダムラダからのマサユキ護衛が任務だったが、近藤の暗殺命令により実行するもクロエに阻まれる。その後はバーニィと同じ道を辿る。17巻までにマサユキの側近に復活。

・ジンライ(人間) マサユキのパーティー。元々Cランク冒険者だがマサユキの加護によりAランクをも越える戦闘力を発揮する。上半身裸の戦闘スタイルだったがリムルに立派な防具を与えられ着用するようになる。現在はテンペストの自由組合にて働いている。

 ・カエデ(長鼻族) テングの族長。若い頃に森で修行中にハクロウに出会いモミジを身ごもる。

 

(9巻)

・アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ(樹妖精) 迷宮作業を手伝うためにリムルが受肉、名づけした若い樹妖精たち。

・ガイ(人間) 孤高のAランク冒険者。予選を通過して武闘大会決勝に進むも1回戦のゴブタ戦でゴブタが召喚したランガの体当たりで敗れる。迷宮お披露目にも単独で挑戦。武道大会の負けを認めず、命の腕輪の効果の立証にミョルマイルを指名し、ためらわず首をはねた。快調に攻略していたがルール違反で失格となる。イングラシアではロッゾの陰謀に加担するがシュナに一蹴される。最終的にはマリアベルに操られ遺跡探索時にリムルに倒され死亡する。

 

(10巻)

・カリス(フレイムロード) 元炎の精霊イフリート。レオン配下でシズの延命にに憑依していたが暴走しリムルに飲み込まれた。その先でヴェルドラに出会い改心。リムルによって受肉し復活。復活当初はヴェルドラの願望で女性型になっていたがフレイムロードに進化した際に男性型に変化した。ヴェルドラよいしょが板についている(忠誠心は強い)唯一のヴェルドラ配下である。西方動乱、妖魔の迷宮侵攻で活躍

・アイン(人間) チーム「緑の乱」のリーダーで「緑の使途」メンバー。強力な精霊使役者でグランベルに雇われ地下迷宮に挑戦、リムルも注目する戦闘力を見せる。ジラードとともにイングラシアにて反逆罪で捕まるがテスタロッサが司法取引にて引き取る。藍闇衆、三賢酔にて活躍。

・ジラード(人間) 原初の緑(ミザリー)を神と崇める邪教「緑の使途」のリーダー。アインとともに司法取引でリムル配下に。

 

(11巻)

・ラズル(蟲型魔人) グランベルの千年来の友人。セギオンなどの蟲型の最上位種はかなり強く、ラズルもシオン、ランガ、ディアブロと3対1でも互角以上の戦いを見せた。最後はシオンに討ち取られる。

 

12巻以降は帝国チームのみなさんや新たな敵がドっと出てくるので省略しますw

13巻以降は各巻の相違点を参考に。

 

中盤の賑やかし要員の冒険者ガイ。ゴブタにやられ、迷宮管理者にやられ、シュナにやられ、とうとうリムルにとどめをさされました。なにをしたかったのかは知りませんがけっこう好きなキャラでした。

 

 

次回は書籍で加筆分の多いキャラであるクマラ、アダルマンあたりを記事にしましょう。

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ジユさん。こんな可愛い娘が「おしゃべりはそこまで。ささっと殺す」とか言いだします。

転スラ キャラ別なろうと書籍の相違点 クロエ、シズ、レオン

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

クロエ・オベール。リムルが初めて会った彼女は9歳の召喚され短命な少女だった。しかし実際は300年前にレオンとともに召喚された彼の幼馴染だった。召喚先の時間がレオンと300年近くズレた形になる。

一方、レオン・クロムウェル。クロエ命である彼が一緒に巻き込まれたハズのクロエがいない事に気がつき長いクロエを探す人生を始めていた。ラミリスの知識を頼った際に配下の光の精霊に見出され勇者になった。挑んできた魔王カザリームを倒し魔王になった。口数が少なくクールな顔立ち、クロエを探すためなら手段を選ばぬ彼には冷酷なイメージが付きまとった。そんな彼が前述の召喚先の時間がズレた可能性があるなら自分で召喚出来るんじゃね?的に召喚したのがシズだった。

イザワシズエ。世界大戦時に空襲により全身やけどで死亡寸前だった所をレオンに召喚された。しかし体内魔素が不安定で生かすためにレオンはイフリートを体内に憑依させた。上位魔人になったシズはイフリートの力も抑え込めるようになるがピリノと風狐ビズとの出会いで風属性と相性の悪い火属性のイフリートを暴走させてしまいピリノとボズは絶命する。それをキッカケにイフリートを拒絶し、レオンとも険悪となり召喚した事を恨むようになる。そんな時に仮面の勇者に保護され、魔封じの仮面を渡される。

シズは勇者の襲撃で逃げたレオンに見捨てられたと思い恨むようになる。しかし実際はレオンはこの地を離れる前に勇者にシズを託したのだった。

 

シズが去ったあとにシズの失敗からレオンは自らの召喚を辞め、南にあるこの大陸とは違う大陸に「エルドラド」を建国し国を発展させていく一方で、ユウキから「特定機密商品」(異世界から来た子供の情報ならびに収集とい名のイングラシアでの保護)を買い取っていた。しかし、シズが集めた5人の子供達の情報はレオンには届かなかった。

シズの近況はレオンに報告していたユウキもさすがにシズが独断で子供を保護している話は出来なかった。

シズはリムルに出会い仮面を託す。イフリートを拒絶し続けた彼女の寿命が来たのだ。

リムルはシズの心残りである子供たちに会いに行きクロエと出会い短命なクロエ達に精霊を宿し命を救う。

やがてイングラシアからテンペストに他の子供たちと一緒に移住したクロエはヒナタとも知り合い強力な剣士へと成長していく。そしてユウキも気がつく。クロエこそがレオンの探し人だという事を。ユウキはちょうどルミナスが保管している(クロノアの体)を奪う事をグランベルに持ちかけられ(グランベルの罠)、そのタイミングでクロエがルミナスの元に訪れる事からかく乱の意味でレオンにリムルがルミナスに子供を売るという怪情報を流した。 レオンは自分とリムルを戦わせる罠だと気付いたが、それ以上にクロエ本人の可能性に賭け、テンペストの援軍に向かうエルメシアの協力でルミナスの元へ赴く事にした。グランベルロッゾがおこした西方動乱真っ只中に。

 

レオン、リムルの前でグランベルロッゾの攻撃がクロエへと向かった。クロエの前にヒナタ、ヴェノムが立ちはだかり体で攻撃を受け止めクロエを救った。しかしヒナタは絶命する。その瞬間、助かったハズのクロエの姿もかき消えた。

クロエは「時の輪廻」から抜け出せず、ヒナタが死ぬタイミングで2000年前に飛ばされる歴史を何度も繰り返していたのだ。クロエはその身に宿したヒナタの魂に今来た歴史に戻るように時を刻む事を提案する。クロエは自分が過去に飛ばされる時にリムルが生きていたのが今回が初めてだったと告げた。それ以外の過去はすべてリムルは殺されていると。2人はルミナスを尋ね事情を説明し、クロノアと名乗り勇者として活動する。

ヴェルドラを封印し、やがてクロエがレオンと召喚された時が訪れクロノアの肉体とヒナタの魂を残しクロエは消失した。ヒナタは引き続きクロノアとして勇者活動を行いシズを保護して仮面を渡した。やがてヒナタも召喚される時がきて残ったクロノアの体と記憶をルミナスに託して消えた。ルミナスは結界を貼りクロノアを保管。2人の話し通りにヒナタやクロエが自分の前に現れるのを待った。

 

精霊降ろし時にクロエに宿ったのはクロノア、クロエ本人だった。他の時間軸で暴走しギィにやぶれたクロノアを復活し魔王となっていたリムルが抱きしめた瞬間に迷宮に飛んだらしい。そんな奇跡が今までと違ってたのかも知れない、または抜け殻のまま復活すると暴走するクロノアを盗むだけのはずのユウキが意図せず復活させてしまったのが違ったのか?リムルがこれだけ強くなってたのが違ったのか・・。クロエはクロノアの中に復活出来た。今まで一度死んだら復活しなかったヒナタも復活出来た。この時間軸に戻ってくるという奇跡で長い時の輪廻が終わりを告げたのだった(たぶん)。

 

どさくさに紛れてルミナスが覚醒しちゃうくらに激しかった西方動乱はグランベルロッゾの死により決着した(その裏で最強勇者クロエ爆誕)。

 

クロエは子供にも大人にもなれて人格もクロノアの人格が残ってるとの事。普段は子供でもリムルにキスをする時は大人というシュナやシオンにとっては目の離せない危険分子になっております。そんなクロエはヒナタをライバル視してるようですが・・・。

帝国戦時は裏切ったジユを退けたり活躍しています。

そしてレオンはクロエの意思を尊重し嫌々リムルの元に預けています。違う意味でリムルを敵視しています。クールな魔王もクロエに対してはダメなお兄ちゃんです。

打ちとけたのかリムルの前では喜怒哀楽を出すようになり、

リムルもレオンの不憫さに同情しつつ、いい奴認定しています。

初対面時に

「シズさん、死んだ」「知っている」「一発殴らせろ」「断る」という冷めた会話を

した仲だととても思えませんね。wアニメ勢にはレオンをラスボスくらいに思ってる方も多いでしょうが、レオンとは一度も闘わずに良い関係を築いています。ある意味、シズが作ってくれた縁ですね。

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シズの運命を変えたピリノとボズとの出会い

転スラ キャラ別なろうとの違い ユウキ・カグラザカ

※再考察しました!2021/2/3

harunatan.hatenablog.com

※2020.9.28追記

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

ユウキです。やはり語らないと終わらない裏主人公です。

アニメだけ見てる方にはチョロいお兄ちゃん、漫画を見てる方はちょっと疑うシーンがあり、アレっ?て思った方も多いはず。書籍だけ見てる方にはチョロチョロうっとおしい、出てるシーンは興味ないから飛ばすetc・・・完全な賑やかしキャラにしか思われてない。なろうを見てる人は詐欺師のラスボスという認識しかない。

さて、なろうを見た上で書籍読むと・・・・「?」である。本当にわからない。。いや、マジで。

 

レオンにやぶれたカザリームが自分の復活を目指し体を奪うために召喚したのがユウキだ。しかし獲得した「創造者」により「封殺能力」を作りカザリームに勝利。その後は「自由組合」を発展させ裏組織も持ち表裏で西方諸国を掌握していく。負かしたカザリームの魂を宿し復活させる条件で中央道化連を従える。道化連のクレイマンは十大魔王の一角としてカザリームの基盤を継いでいたが真の魔王には覚醒していない。クレイマン覚醒のためにオークロードなどを仕掛けるクレイマンに助力する。

すべてが「世界征服」のため・・・・

※オークロード誕生の黒幕はユウキではなくマリアベルロッゾに変更。

 

書籍でも9巻までは道化連やダムラダなどとのシーンではユウキではなく「少年」と表現されていた。まぁ書籍だけ読んでる人も少年=ユウキだとほとんどの人が気づただろうけど。その少年、ユウキはなろうでは考えられない行動を取っていく。

 

オークロード失敗以降はクレイマンには自重するようにラプラスに気を付けさせている。過信するなと。ラプラスも覚醒のため魂欲しさに奴隷を買っては殺しているクレイマンをやりすぎだと注意した。クレイマンがすっかり変わったと感じていた。そしてクレイマンはユウキの意図とは違う最悪の暴走を遂げ失敗する。

 

西方教会は邪魔なだけに内部を探ろうと躍起になっている。クレイマンを殺したリムルに仕返しの機会を狙うが、今はうまく付き合っておこうとする。ヒナタにもリムルと敵対しないように忠告していた。ヒナタの事は憎からず思っている。リムルに恩を売るために足かせになりそうな奴隷商会をマサユキに壊滅させた。ヒナタ、マサユキに精神的干渉を一切してない(むしろ10巻でマリアベルから能力を奪うまで精神支配系の能力を持っていたかが不明)レオンの探し人がクロエと知っても「こりゃまいったね」とすでに手元にいないクロエに手を出すつもりもない(情報を利用してリムルにレオンを叩いてもらおうとはするが)。ギィに圧倒的な力の差を見せつけれて自分を信頼する仲間(道化連)さえ守れない自分の弱さを嘆く。ガドラやシンジ達がリムル陣営に寝返っても苦笑しつつ許容する。ガドラの安否を本気で心配する。グランベルを駒にするつもりで自分が最終的に駒にされて西側を追われるはめになる。リムルに共闘を本気で持ちかける。ダムラダが裏切ったのにその真意を考え信じる事に決める。そのせいでクーデターは失敗する。

そして、自分の事より仲間を逃がす事を考える・・・。

 

いやね、なんかユウキ、書籍では凄くまるくなっている。心理描写がかなり増えたので(なにを考えてるのかわからない胡散臭さ)が影を潜めてしまった。道化連も同じ。ティア、フットマンはなに考えてるかわからないが上役の2人、カガリラプラスは心理描写が多い。カザリームは社会を恨みレオンを恨む気持ちが薄れ純粋にユウキの理想に思いをはせている。すっかり秘書のお姉さんカガリさんだ。自分がもっと強ければ、自分の力を過信せずうまく周りとやっていればクレイマンも死なずに済んだのでは?フレイやカリオンを賢いとさえ思うカガリさん。自分たちに必要だったのは強い仲間を集めるではなく信じられる仲間を多く集める事だったと後悔しています。ラプラスはなろうとそんな変わってない気もするが自分が犠牲になってでも仲間を助けようとする。無意味な殺生は好まない。最初は信じていなかったユウキを今は心から仲間だと思っている。

 

なんかユウキ一派は一派でしっかりサブ主人公になっている。トルネオット、アリアなんかも、なろうのように突然やられに出てきたキャラではなくちゃんと味のあるキャラとなって出てきている。仮に天使の力を得たとしてもユウキ以外にはしたがわなそうだ。もっともなろうと同じなら天使になるのだろうけど・・・。

 

と、ユウキや仲間達の怪しさが薄れ、その代わりを近藤なりダムラダなりが担ってる感じになっている書籍版。だからといってユウキがまったく怪しくないかといえばそーでもない。一度だけだか「力が欲しくないか?」という声をユウキが聞いたシーンがある。あの時点でユウキの中になにかいる可能性が出てきた。それ以前から言ってる事とやってる事が違う事が多かった、ラプラスがツッコむくらいにw当時はまだ少年表記だったので(もしやユウキと少年はまったく違う人物では?または2重人格で少年も2つの思考があったのでは?)なんて思ったりもした。とにかく一貫性が欠けていた。ところが、少年表記がなくなりユウキだけになったら逆に一環してきた。ひょっとしてもう一人の少年(悪意だけの塊)は消えてる?(または出てきてないだけ)。そう考えるとやっぱ胡散臭さい。ほんと?なのである。

 

さて、精神支配された(ふり)のユウキは意図するものとはだいぶ違う形でリムルと顔を合わせる事になったけど(ラプラスとの言い争いはなろうのユウキっぽくて面白かった)15巻で敵対するって事はないでしょう。しかし今後はどうなるか予想つかず楽しみですね。やはりラスボスなんて事も充分ありそうですが、あんま嫌わないであげてください。

心理描写さえダマしていたらまさにトリックスターなんですけどねw

 

※追記(2020・9・28)

今んとこ三下ですw精神支配やクレイマン、マリアベル(web未登場)に影響を与えたのが近藤に続き天使スキルを支配するのがフェルドウェイ。ルドラもミカエルとして健在。マサユキとヴェルグリ姐さんもすでに合流、帝国の新体制も決定。ラプラスもリムル陣営にすでに合流。

ユウキの役回りがぜんぶ別キャラに移行してます。いよいよ着地点が見えてこなくなりまいたねぇ・・・・。がんばれトリックスター

 

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帝国軍人仕様のユウキとカガリさん。