「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その1

※完全ネタバレです。自己責任で。

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シオンはラズルと対峙する。

 

11巻(西方動乱)7~11巻(ロッゾの陰謀)。

グランベルロッゾ。勇者としてルミナスと戦い敗北。その後はルベリオスで暗躍する七曜の老師筆頭である日曜グラン、ロッゾ一族の始祖にして五大老の長でもあるグランベルとして西側諸国を牛耳る一方、北方から侵攻する悪魔達から人類を守って来た。

 

7巻の対聖騎士戦においてリムルという存在を脅威と感じた彼は、西側に侵攻してくるリムルを警戒した。開国祭にマリアベルが参加。さらにミューゼ公爵を使い開国祭の必要物資を納入した小売商たちに支払いはドワーフ金貨のみと要求させた。まとまった金貨のみなら当然払えず信用を失墜させる計画だった。テンペストの予算は充分にあったものの当然金貨は足らなかったがガゼル王やエルメシアの協力で金貨を用意しリムルは難を逃れた。そしてミューズ公爵は失脚した。さらにテンペストの西方評議会参加の決議のためにリムル達が参加した会議で、ギャバン伯爵とイングラシアのエルリック王子が評議会員を一部買収し否決に持ち込もうとするも失敗。続くエルリック王子を暗殺してリムルに罪をなすりつける作戦も失敗。2人とも逮捕された。そして自らリムル暗殺に向かったマリアベルもジフターグの遺跡跡にて敗れ去り死亡する。

 

そして「西方動乱」は幕を開ける。長くなります。

 

開国祭でタクト達オーケストラの演奏を気に入ったルミナスは音楽交流を持ち掛ける。リムルはクロエほか子供達も含めたルベリオス遠征組とともにルベリオスに向かった。

ユウキはその頃、グランベルロッゾにルミナスが大切に保管しているクロノアの体の話を聞き、盗み出して欲しいと依頼される。ユウキは子供達がルベリオスに来る事を利用し自分たちの仕事がしやすいように、レオンにクロエがルミナスに売られそうだと情報を流す。

 

演奏会当日の朝。会場である大聖堂をグランベル一族が襲撃した。入口付近でリムル、ヒナタ、聖騎士がグランベル、彼が集めた異世界人達を迎え撃ち、ランガ、シオンが蟲型魔獣ラズルと対峙した。クロノアの眠る玄室を守っていたルミナスの元にもラプラス、フットマンが現れる。さらにグランベルの死んだ妻君であるマリア(マリアベルとは別人)が魔人として復活し現われた。それを見て怒り心頭のルミナスのスキをつきクロノアはユウキの手に落ちてしまった。そしてルミナス、ギュンター、ルイ対マリア、ラプラス、フットマンの戦いも始まった。リムルはグランベルをヒナタに任せて数の多い異世界人を無力化する作業に手こずっていた。そんなリムルの前に何故かレオンが現れた。

一方、ディアブロは近づくレイン(原初の青)の気配を感じ、ギィの介入を阻むべくレインの元に向かいルベリオス近郊の荒野にて原初同士の戦いが始まっていた。

 

時を同じくしてイングラシアの西方評議会では混乱が起こっていた。北方の悪魔と小競り合いをつづけていた戦地から守護を任されたいたラズルが姿を消したのだ。悪魔への抑制力が弱まり進行してくる可能性が高くなった。しかもイングラシアの街を囲む結界が壊された。テンペスト代表として参加していたテスタロッサは首謀者が会議に参加しているヨハンだと気が付き糾弾する。ヨハンは「緑の使途」を呼び悪魔召喚を始める。召喚されたのはなんと原初の緑、ミザリーだった。グランベルの盟友ヨハンは評議会メンバーを虐殺するためにミザリーを召喚したのだ。議長はテスタロッサに「貴女だけでも逃げてリムル陛下に助けを!」と嘆願する。そんな議長に微笑みながら「そのために私がここにいます」と告げミザリーを見つめた。ここでもまた原初同士が対峙する事になった。

 

レオンは状況が解らなかった。というか混乱していた。

エルドラドを建国して以来、何故かたまに原初の黄(カレン)が気まぐれに核魔法を打ち込んできた。黄の相手が出来るのはレオンだけだ。そのために国を離れられなくなっていたレオンはクロエ探しを自分でできなくなっていた。なのに情報を買っていたダムラダが消え、代わりのラプラスがもう情報は売れないと言い出した。しかもクロエの可能性がある少女がルベリオスに売られると・・・。そんな先に原初の黄の気配が消えたと部下が報告してきた。なぜ黄が消えたのか?ならここを離れられる。とはいえ、行った事のある場所なら魔法で移動出来るがルミナスの所には行った事がない。それどころかルミナスの領地を最近まで知らなかった。ちょどその時、サリオンのエルメシアがリムルからの要請で空挺を援軍に送る事が解った。エルメシアの助言もありレオンはサリオンの空挺に乗りルミナスの元に向かった。そしてやってきたルベリオスは大混乱に陥っていた。

 

ユウキはクロノアと対峙した。盗んだまでは良かったが封印がとけ制御する事が出来なかった。グランベルの話とまったく違っていたのだ。自分が利用されたのが面白くなかったが今はそんな余裕がない。目の前に自我のない最強の勇者が自分を獲物と認識し狙ってきているのだから。

 

タクト達音楽隊はこの混乱の中、子供達が見守る大聖堂のステージで演奏の練習を続けていた。ヴェノムと配下のアークデーモン100体、クマラがそれを護衛する。一度はひるんだ隊員達もシオンに喝を入れられ自分たちの戦いにのぞんだ

まるでBGMのように彼らの演奏は戦いの中で響き続ける。

 

役者が揃いましたね。このあとどーなるんでしょ。

ヴェルドラやカリス(元イフリート)も参戦する中盤最大の山場。西方動乱の続きは長くなったので次回に。盛り上がってきた所ですいません。w

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ミザリーと対峙したテスタロッサ様。