「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対聖騎士戦(七曜の老師の陰謀)

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

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ルミナス様。尊い

 

7巻。なろうでもヒナタと和解する対聖騎士戦は存在する。しかし書籍では黒幕が暗躍する。七曜の老師だ。月曜師、火曜師~日曜師(グランベルロッゾ)の7人。なろうでは良くわからない強そうなおじいちゃん達だった彼らはグランベルを除き、ここで退場する事になる。

 

七曜はかつて邪魔になりそうなアダルマンを排除するなどルミナスの寵愛を独占したいと欲していた。人間である彼らが長い年月高い能力を維持したままいるためにはルミナスの寵愛(口づけ)が不可欠だった。しかし、すでに数百年その寵愛を受ける事はなくなっていた。しかも今はヒナタにご執心だ。彼らは邪魔なヒナタを暗殺する機会を長らくうかがっていた。そしてその機会が訪れた。ジュラの森に侵攻して壊滅したファルムス軍に同行し生き残ったルミナス教の司祭、レイヒムが帰還したのだ。彼はリムルからのメッセージを録画した映像装置を持参していた。内容は和解の提案だったのだがリムルがノリで最後に「ダメなら一騎打ちだ」と言った一騎打ちの部分だけ残し消してしまったのだ。ヒナタはリムル達との敵対を部下に禁止して反対を押し切って1人でジュラの森に旅立つ。その後アルノー他4人がヒナタを追う事になる。

ヒナタ達5人は賑わい田舎臭さをなくしたプルムンドの現状、そこから魔物の町まで伸びる見事に舗装された街道。すべてが快適な街道。魔法装置の結界により外から街道に魔物の侵入をはばむ。水飲み場、整備された野営地、交番、40キロごとに用意された宿屋。警備のポブゴブリン達と談笑しながら宿屋を堪能するヒナタたち。その先でリムルに全力で謝罪する事を決意するが、それを悪意が邪魔をする。

 

七曜はレイヒムを殺し、その罪をファルムスにいるディアブロになすりつける事で残ったレナードたち聖騎士にヒナタがあぶないと告げ信用させる。レナード達はヒナタの命令を無視して100名の騎士団でジュラの森へ向う。さらにファルムスへディアブロ討伐の名目でサーレら三武仙ら法王近衛騎士団を派遣した。ファルムスは新国王派とヨウムを国王へ推する元国王派で内戦状態になっている。ゴブタ、ランガ、ガビル、ハクロウ、ソーカ達はヨウムの援軍に駆けつけていた、一方、罪をおしつけられたディアブロはサーレや悪魔討伐者らを殺すことなく退け集まった者に黒幕による冤罪だと気付かせる事に成功。そこに七曜の3人が現れ証人(この場にいる全員)を吹き飛ばす極大呪文の術式を唱え始めた。目撃者を全員殺し罪をテンペストになすりつけようと。ディアブロはサーレや悪魔討伐者、騎士、新国王が糾弾のため集めた各国記者達に「私がみなを助けよう」と告げる。代価は無実の証明。しかし「お前は助けない」と新国王に告げる。慌てる新国王は王位を返上し、ヨウムにすべて渡すと約束し助けを求めた。「いいでしょう」ディアブロは微笑んだ。ヨウム新国王の確定した瞬間だった。

 

ジュラの森では七曜に踊ろされたレナード達聖騎士とシオン、紫克衆らとの間で開戦。シオン達が圧倒した。遅れて到着したヒナタ達5人にピッタリ数を合わせ待っていたリムル、ベニマル、ソウエイ、アルビス、スフィアが対峙する。結果、リムル達の全勝。そして元々和解するつもりだったヒナタ達5人と手打ちに・・・という所でヒナタが倒れる。聖騎士に化けた七曜の一人に攻撃されたのだ。もう2人の七曜も現れファルムス同様、この場にいる者すべて消し去り聖騎士と魔物の相打ちという形で収めようとした。そこにルミナスが現れた。ルミナスはヒナタを蘇生し、七曜の3人を滅ぼした。時を同じくしてリムルにディアブロから思念伝達が。黒幕の七曜が3人いると。リムルの「ほふれ」の言葉にディアブロは七曜の3人を一瞬で葬った。

リムルが頭を悩ませていた西方教会問題とファルムス問題が一挙に片付いた瞬間だった。

この後、8巻冒頭の聖騎士たちとの2夜に及ぶ宴会も面白かったので気になる方は書籍で。

残った日曜師グランことグランベルロッゾは領地で殺害された事になってますが、実際は無事で中盤最強の敵キャラとなります。

あらためて言いますが「ソウエイの拷問」はありません。だってなろうで拷問されてた女聖騎士さん、書籍じゃ出てこないもの・・・正確にはそのグレンダは出てきてはいるのですがまったくの別キャラ扱いになっています。そしてリティスがその役割になるのですが、どんな戦いになったかは「公式設定資料集8.5」の書き下ろし小説に描かれています。この話はアルビスと対峙したフリッツ目線で当時の事が描かれていて面白かったですよ。

それと、なろうではヒナタもシズもユウキが操っていた的に書かれてましたが(実際、蟲?かなんかついてた)書籍ではユウキは煽った程度にしか関与してません。むしろ直前には敵対するな、自由組合はリムルにつくと本気で忠告してますしねw

 

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手こずったとはいえフリッツ相手に獣人化せずに(本性見せず)勝ったアルビスさん。