「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラのネタバレオンリーです。書籍5巻以降のなろう版との違いを扱っています。

なろうでも書籍でも語られなかった3つのエピソードその2

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 七曜を粛清するルミナス様、尊い。出番が増えた書籍では大活躍。

 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

リムルが転生した世界は基本的に神が存在しない。その地域を直接的に守ってくれる存在が魔物であれ人間であれ悪魔であれ土地神のように敬われ神に似た立場になっていた。前記事のテスタロッサもシルベリアでは間違いなく神であったし、ヴェルドラさんもジュラの森の守護者として敬われていた。実際、開国祭に訪れたプルムンド近郊で農場を営む老夫婦がヴェルドラの木彫りの置物を購入、それを見たヴェルドラ本人(人間体なので気づかれない)が自分たちにとってヴェルドラ様は守り神だったと聞いてご満悦なシーンがあった(設定資料集8.5掲載)。他にもミリムを奉る民もいたりする。ラミリスも精霊の地、ウルグレイシア共和国では敬われていたかもしれない。

そんな世界で唯一の神と名乗った人物。それが魔王であり神であるルミナスである。

クロエとヒナタの数奇な運命を知るたった一人の人物。夜魔の女王、ルミナス・ヴァレンタイン。太陽の光を克服した吸血鬼の長。ヴェルドラの宿敵(?)

そんな彼女の回想で物語は進む。

 

「常夜の国の女神様」

 

ヒナタを宿したクロエはルミナスの元を訪ねる。おそらく数千回繰り返された出来事だ。ルミナスは彼女たちの話を信じ見守っていた。これから起こるべき事象を予言する彼女たちに感謝するものの不満もあった。

「えっと、そろそろ大きな地震が・・・」警戒を強めるが実際は数十年後に起こった。

「疫病が流行るかも・・」結局は流行った後の対処法しか教えてくれない。

ルミナスは気が付いていた。彼女たちは過去を変えたくなかった事を。その気持ちを優先してヴェルドラも封印までにとどめた。

やがて召喚の日が訪れクロエの魂が消え、交代したヒナタも300年後に消え、残った体(クロノア)を大切に保管した。

やがて訪れるクロエやヒナタとの本当の再会の日を待ちながら・・・・。

 

あれ?あれあれあれ?ルミナスは戸惑っていた。

ヒナタが自分の庇護下に入るまでは聞いていた通りだった。リムルというスライムが生まれヴェルドラが食われ気配が消えるのも知っていた。そしてこの後、

ヒナタがイングラシア郊外でリムルを迎えうとうとするも会えずじまい。ファルムス王国は近隣の国と連合軍を結成してヒナタが先導しジュラの森に侵攻、戦闘になるがリムルとヒナタはお互いを認め合い和解する・・・・。あれ?ヒナタとリムルはイングラシア近郊で戦っている??なんとかリムルは逃げ延びたものの、ファルムス王国は単独で侵攻して全滅している。

そしてリムルは魔王に覚醒した。弱った、聞いてた話と全然違う・・・。

 

「魔王の宴」でそのリムルの処遇が議題に上がった。領地はおろか正体すら隠し、魔王の会合に顔を出すこともなかっ.たルミナスは今回ばかりは出席せざるおえなかった。元々替え玉にしていたロイを魔王役に従者のメイドに扮して出席する事にした。

リムルの立場が怪しくなったら守らなくては、その後は自分の配下にしてもいい。

そんな思いだったが実際のリムルはルミナスのお眼鏡にも叶う人物だった。魔王相手に堂々とクレイマンの対処も素晴らしかった。途中で乱入したヴェルドラに正体をバラされた事を除けば良い方向にすすんだ。しかし、お役御免となり先に帰らしたロイが殺されてしまった。その事態を引き起こしたヴェルドラの評価だけはだだ下がりだw

ルベリオスに戻り宴での出来事を話すとヒナタがリムルとの和平に動き出した、とりあえずその成り行きを見守る事にしたルミナスだったが・・・・

 

「あぶなかった・・・」戦闘は一度きりだったはずのヒナタとリムルが2回目の戦闘に入っているwしかも自分の飼い犬である七曜の老師が裏切りヒナタ抹殺をもくろんでいた。なんとか間に合いヒナタを救い七曜を粛清した。自分が出向くことになりリムルと思いがけず面識を得ることになったのは幸いだった。ヴェルドラへ仕返しもして満足するルミナス。実は人の話に耳を傾けリムルになつくヴェルドラを彼女もそこまで嫌いになれないと思っていたらしい。

和解した彼らに連れられ大浴場と温泉を初経験したルミナス

「これって温泉?・・・サウナまで完備してあるのね・・・あの男、本当に好き放題してるのね」と文句を言うヒナタ。そんな一糸まとわぬヒナタを見れてご満悦なルミナス。温泉施設を再現したリムルへの感謝を忘れない。

宴会の席でも未成年で異世界にやってきたヒナタは薦められたビールに今イチの反応。ヒナタの酔った姿が見たいルミナスは自分に出されたお酒が絶品だっただけに期待していたがヒナタの反応にガッカリしていた。

リムルはそんなヒナタに果実酒を進める。子供舌なヒナタさん、子供舌なヒナタさんと煽り誘導するリムル。ヒナタは渋々口にする。「あら?美味しい」

ほろ酔いになり艶っぽくなるヒナタ。

天才かよ!と心で賛辞を贈るルミナス。無意識に手に取った天麩羅のおいしさに驚き、シュナに薦められた日本酒を楽しんだ。

 

ルベリオスはテンペストと友好を結んだ。聞いてた話にはなかった未来。

そうなると今後の展開も変わってくるはず。聞かされていた未来。数年後に帝国が攻めて来てリムルは死亡、封印されてたヴェルドラが復活してルミナス自身も戦いに巻き込まれる大惨事になる・・・。

しかしそれはリムルが魔王になっておらずファルムス王国も健在だった未来。実際はリムルは魔王に、ヴェルドラはすでに復活して暴れる可能性も低い、健在なはずのファルムスは崩壊し、ヒナタとの交流にとどまるはずがルベリオス自体が彼らの友好国になっている。この先の未来はもう聞いてた話通りにはならないと確信している。

開国祭で一方的にクロエとの再会も果たしたルミナス。もどかしい事ばかりだ。変わってしまったこの世界でひとつひとつの出来事を慎重に対処し、クロエとヒナタとの約束を果たそうと改めて心に誓うルミナス。温泉でクロエとヒナタに囲まれムフフな時間を過ごすために。

もうすぐ開かれる音楽交流祭を楽しみにしながら・・・・

 

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クールビューティーで百合で自分勝手なマイペースというイメージのルミナスの内面が垣間見え苦労性な事がわかる興味深いストーリーでした。あぁあの時にそんな事を思っていたのかとか、素の彼女の魅力が満載でした。このストーリーはルミナス本人の語りで話が進むので面白く仕上がっています。

敵対してたギュンターを配下にして彼の有能さに投げっぱなしの統治。エラルドの投げっ放しのエルメシアとともにリムルが常に手本にしたいと思う存在である(主に投げっ放しの部分)

ここではグランベルロッゾとの激しい戦いの前までを描いていますが、そのロッゾ戦でなろうより早くアルテミットスキルを獲得。初登場の6巻から12巻まですべてに顔を出し、その後も話題にちょいちょい上る主要キャラ。今後もストーリーにガッツリ絡んできそうです。

そういえばルミナスが名前をつけ今はリムルの元で観光PRを一手にひきうけるフラメアが主役の「魔物の国の歩き方」の話も記事にしたいですね。

 

 

設定資料集13・5「常夜の国の女神様」より抜粋。

 

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次回はこのみなさんのお話、例のテンペストVS聖騎士の戦いの裏話を。

 

あわせてこちらもお読み下さい。テスタロッサが原初の白だった頃のお話。

harunatan.hatenablog.com

なろうでも書籍でも語られなかった3つのエピソードその1

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※完全ネタバレです。自己責任で。

 

「紅に染まる湖畔事変」

 

なろうでも書籍でも幾度となくその事件の名だけは登場する帝国史上最悪の悪魔被害。

原初の白が受肉しかけて小国が滅びた。かろうじて帝国軍が勝利し白の受肉を阻止し収束したといわれているが、実際、軍医班として従軍したリムルの元で白と同僚となるシンジが帝国軍の展開が早すぎたと話すように謎の多いこの事件。てか、本編で語られてないから何があったの?って気になっていました。実際、白が理由もなく湖が紅く染まるほど赤子までも大量虐殺したとは思えない。悪魔の女王であったとしても。

テスタロッサがリムル配下になるほんの数年前の出来事である。

 

かつてシルベリアという名の帝国の属国があった。穏やかな気候と美しい湖を囲んだ古い街並みが美しい人口1万の小さな国。これといった特筆もない小国が穏やかながらも帝国の中で長きにわたって生きながられていたのには理由があった。

それはこの地域を領地に持つ原初の白ブランと古の王族との密約にあった。気高い悪魔の女王は自分が納得できる依代とする肉体を欲していた。王族はその肉体を作るべく何世紀に渡って尽力し、原初の白はこの地の災いをしりぞけ国を守っていた。

そして時は経ち、白銀の髪に赤い目の原初の白に似た美しい姫君が誕生した。彼女はブランシェと名付けられ大事に育てられていた。しかし10歳の時、貴族出身の側室アーミラが第二王妃に選ばれてからは一変する。身分の低い家系出身の母シンティアを蹴落とし自分の娘アーシェラを姫にと企んでいたのだ。その思惑が功を奏しブランシェの立場は苦しくなっていった。ブランシェの乳母やメイド達も次々解雇され、理解者がほとんどいなくなった。そして12歳の誕生日を迎えた日に母が死んだ。

悲しみに暮れ泣きはらす彼女にやさしく語り掛ける女性がいた。

「何をないているのかしら?」

彼女は人外だ。悪魔との契約のために王族には見えざる者が見える能力を持つものが生まれていた。その能力を持つブランシェは小さい時から人外は関わらずに見えないふりをするように教えられていた。そしてい今まではそれに従っていた。しかしその美しさに思わず

「綺麗」と反応してしまう。そして現在の心境を露呈する。自分は誰にも必要とされていないと嘆くブランシェに彼女はアタシにはアナタが必要だと話し、交わした密約を語りはじめる。

体をもらう代わりにひとつ願いを叶えると話す彼女にブランシェは一言だけ告げる。

「私とお友達になってくれませんか?」

 

15歳になったブランシェは王妃候補に返り咲いていた。気品漂う姿に知性。体に白を宿し彼女から手ほどきを受けるブランシェは王妃にふさわしく成長していた。そんなブランシェと帝国の大国ナムリウスへと繋がる大貴族ガリアス侯爵家の次男ジーニアスが婚約した。彼がシルベニアに流入する商品で国が潤い競馬に似た娯楽を持ち込み国民から支持も厚い。ハンサムで行動力溢れる彼に惹かれるブランシェ。彼が次男であるだけに彼が婿入りしてこの国の王になれば帝国内で強固な立場が築ける。誰もがそう思ってるなか、白はジーニアスに不信感を抱いていた。彼女は配下(のちのモス)に探りを入れさせた。白の悪い予感は的中していた。彼はアーミラの父と繋がりブランシュを蹴落としアーシェラを王妃に迎える策略を描いていた・・・これも嘘である。彼は悪魔とこの国の密約を知っていた。この国の王になる気は最初からなかった。帝国での地位を築くためにブランシェを国外に連れ出し悪魔との契約を破棄させるという手柄が目当てだったのだ。帝国の機甲部隊(カリギュリオさんとこの部隊)を近郊にあらかじめ展開させ、悪魔が暴れれば討伐の大義名分も経つ。ブランシェの事は数年楽しんだ後捨てるとまで言い切った。

 

そしてブランシェ16歳の誕生日。血の惨劇が始まる。

 

ジーニアスは自国にブランシェを連れ出すと言い出した。婿入りすると思っていたブランシエにはまさに晴天のへきれきだった。悪魔との盟約、自分たちにとって神である白を裏切る行為を王や一部王族たちは猛反対した。しかし地道なジーニアスの根回しで反対するものは少数だった。悪魔との盟約など迷信だと。平和が長く続きすぎたのだ。

唯一の友達(白)から忠告されていたのに・・・絶望するブランシェ。白の説得もむなしくブランシェは白にすべてを託し自ら命を絶った。そして契約にのっとり白はブランシェの肉体を引き継いだ。

絶望の中で王たちは滅びを覚悟で悪魔召喚の儀式をはじめていた。そこにブランシェ(白)が現れた。「神の望みのままに」。白は自分との約束、ブランシェを守ろうとした王たちや赤子のような意思のないものには苦しみのない死を、裏切者には苦しみ抜く死を。配下(モス)たちがとらえたジーニアスには特に地獄を与えた。

帝国軍と悪魔たちの壮絶な戦いの中、城内にたどり着いた騎士たち。しかしすでに白は空虚に見舞われていた。ブランシェはいない、この国ももはや終わり。現世にとどまる理由もなくなった白は戦いでブランシェの体が傷つくのもきらい体から抜け出し戦いを放棄した。白はブランシェの体をこの地に埋葬し、ブランシェの魂を王をはじめ彼女に最後まで寄り添った者たちの魂とともに空へ解きはなった。

「サヨナラ。また、どこかで」

 

仕組まれた罠だったんですね。この話を読んでテスタロッサさんがさらに好きになりました。やはり怖いのは魔物より人間なんですよねぇ・・・・。いつもは魂を食らうテスタロッサさんが魂を解き放つシーンなんて泣けました。

帝国はこれで勝ったと思っていたんですねぇwまぁ誰も知らない真実ですから仕方ないか。

実際はもっと内容が濃いのでぜひ読んで欲しいです。テスタロッサが戸惑ったり、慌てたりしていますw

 

設定資料集13・5掲載「紅に染まる湖畔事変」より抜粋。

 

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次回はこのお方の隠れざるお話を。

 

こちらもあわせてお読み下さい。

harunatan.hatenablog.com

転スラ 15巻 感想

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レオンの悪名のいくつかはカレラのせいだと暴露されました。

 

※完全ネタバレです、自己責任で。

 

単話ずつ買ってる「魔物の国の歩き方」の最新36話がさっき更新されて買ってみたら短かっwまぁフラメアの父娘初絡みで面白かったからいいんですけど。「どうも、上司のリムルです」には笑った・・・。フラメアはリムル直下の部下だからねw

 

と、書籍15巻。相違点でも書きましたが14巻でリムルが行動してる時に他の場所で何が起こっていたかから始まりました。描かれないかなと思ってた部分が詳細に描かれて多くのキャラが活躍の場を与えられて良かった感じですね。

15巻は集計2、3日しかないなかで週間書籍売り上げで1位、9月月間ラノベでも1位と14巻からさらなるヒットとなりました。アニメの影響は大きいですね。

ツイッターで検索してみるとweb版(なろう)との違いに驚く方が今回も多くいました。14巻の時も感じたのですが、アニメ見て、続きが知りたくてweb(なろう)読んで、そこからいきなり14巻または15巻を買ったという方がけっこういらっしゃるんじゃないでしょうか?。

実は15巻は13巻に続き、意外と重要な部分でweb版とクロスする部分が多い巻だったと思います。なので印象としては今回はけっこう「なろう」に近いなと感じました。

6~12巻までなんて大きく違いますから、興味のある方は当ブログを隅から隅まで読んでいただけたら幸いです。(書籍買って読んでいただくのがベストですが・・・)

 

こちらも合わせてお読みください「転スラ 15巻 なろうとの相違点」

 

・灼熱竜対暴風竜

ヴェルグリ姐さんが現れた時の迷宮勢が描かれています。相変わらず賑やかですwなんといってもヴェルドラ。最強なのにいつも強気なのか弱気なのか解からない。ましてや姉2人に対してのトラウマ。ただ、web版と違いすでにもう一人の姉、ヴェルザートに会い手合わせで成長を認められています。我らのヴェルドラさんは成長をヴェルグリ姐さんにも見せられるのか。

 

・絶望の時

ドワルゴン東部の戦いが描かれるなんて思いもしませんでした。web版では活躍の場が与えられなかったガゼル王をはじめドワルゴンの面々に登場のチャンスが回ってきました。そしてweb版にはなかった様々な絡みが。キャラ同士の絡みが好きな自分としては至福の章でありました。ガゼル、アンリエッタ、バーン、悪魔3人娘、ハクロウ、ガビル、ガドラ老師、アゲーラ、ゾンダ、エスプリ、ソーカ、ゴブア、フォビオ。敵としてティア、近藤、もちろんヴェルグリ姐さん。様々なキャラが絡みあいながら激しい戦いを繰り広げ、ヴェルドラvsヴェルグリンドもweb版以上の戦いを見せた。そしてヴェルドラ捕獲が成功したかに思えたのですが・・・・。

 

・解放されし力

色々15巻を予想して唯一当たった事。リムル様、簡単に結界破って生還。いきなりヴェルグリンド達の前に現れ、ここでかいっとツッコんでしまった悪魔召喚門創造。悪魔3人娘まで召喚したらドワルゴン戦力ダウンやんと思いつつリムル様いきなりの全力に歓喜。しかもここで3人娘を魔王級に覚醒させたり智慧乃王さんに名付けしシェルさん爆誕したり。そりゃヴェルドラ解放してヴェルグリ姐さんにも簡単に勝てますわな。

それにしてもずっと気にしていた帝国の情弱っぷり。ルドラやヴェルグリ姐さんはともかく近藤さんすら良くは把握してなかった事が発覚。西側なら広く知れ渡ってるようなことすら知らなそう。ヴェルグリ姐さんなんてヒドいですよねw可哀想になってくる。ルドラはおそらく全盛期で今と違ってたら知る余地あったかもですけどね。

 

・激化する戦場

相違点でも書きましたがガビルとガドラがアルテミットスキルを獲得。14巻で覚醒への興味が沸いていたカリオン、フレイに思いがけず覚醒チャンスが巡ってきた。それにしても援軍に来たのに早々に配下ともども進化の眠りで戦線離脱とか・・w難敵をそれぞれ倒した後だからいいけどね。ドワルゴンの戦い自体がweb版になかった話なので色々新鮮に読む事が出来ました。

 

・八門堅陣

web版にもあった帝国との頂上決戦が元オーガ組みも交えて八問堅陣として描かれました。ここでもそれぞれがアルテミットスキルを獲得。シオンの覚醒とスキルは最終決戦の時だったのでずいぶん早くなりましたね。

 

・皇帝の真実

色々な伏線がweb版より多かったダムラダ、それ以上に強者ぶりが増した近藤が「なろう」通りにウルティマとカレラと対決。ここらへんが同じ流れになるとは思わなかった。カレラの方はネズミの介入がなく完全決着だったのは良かったと思いますが、ちょっと残念な気がします。しかし近藤までも精神干渉を受けていたとは・・・。てかこの話、精神支配多過ぎwもう誰が誰を支配しててもおかしくない。

そして書籍でまた新キャラ登場。妖魔王フェルドウェイ。ちょい小物感ありますが蟲魔王も含めどんな展開が待ってるのでしょうか?そして小物といえばユウキ。ヒナタともレオンとも戦わず、クロエも拉致していない。近藤と戦って死んだフリすらしていない。web版の見せ場をほとんどスルーしたばかりか、ギィの配下になり、リムルと共闘したまま洗脳され(フリ?)現在にいたった彼は14巻同様にラプラスを煽るだけで出番終了w実は全部ぼくが仕組んでたのさ的な力技展開も今となっては辻褄が合わない事ばかり。ユウキはどんな立ち位置になっていくんだろうか・・・。

 

・姉と弟

章タイトルのわりにヴェルドラとヴェルグリ姐さんの絡みは少ないwそれよりルドラが完全に自分のスキルであるミカエルに取って変わられていた。それに付き従うフェルドウェイ。そういえばミカエルは天使系のスキルを持った者を操るらしいのだが、思い浮かぶのはヴェルザードさんとクロエ。あとはレオン。クロエ?ヴェルザード?なんかweb版とシンクロしそうですね。それにしてもスキルに乗っ取られるとは・・・いや、シェルさんもすでに乗っ取ってるようなもんかw

 

相違点にも書きましたが、マサユキとルドラ、アゲーラと荒木白夜の瓜二つ問題が一気に解決しました。他にもリムル=ヴェルダナーヴァについてもweb版より進展があったような気がします。今回はみんな大好きヴェルドラソードの下りはなかったんですが、今後その可能性は高いと思うのでヴェルドラソードの出番を楽しみに、今はアゲーラソードでガマンしますw

それとリムル様激おこで終った割りにweb版ほど15巻は怒ってなかった。なろうより配下やヴェルドラと強い繋がりを構築した書籍では仲間への信頼度が増したって事なんですかね。冷静になるのが早かったです。でも悪魔召喚とか全力でしたけどねw

 

繰り返しになりますが配下同士とか絡みが今回は良かったです。エスプリとハクロウの会話なんてweb版じゃ想像出来なかったですよね。エスプリはガゼル王の治療したりゾンダにツッコみを入れまくったり、ソウエイに能力がバレたりweb版にない魅力を発揮していました。推しであるテスタロッサも今回は少しずつですがたくさんのキャラと絡んで活躍の場も多かったので満足です。門外でのヴェルグリ姐さん(分身)との白紅対決は優雅に描かれていましたね。

なんだろ?ディアブロだけはwebも書籍もディアブロなんですよね。まぁそれが良いのですが。安定しています。ウザさは増してますがw

 

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ディアブロとフェルなんとかさん。因縁あるようですが・・・

転スラ 15巻 なろうと書籍の相違点

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※完全ネタバレです、自己責任で。

 

ここにきてボリューミーな内容になった15巻。まったく予想はハズれw

今回初登場キャラはベールに包まれた帝国近衛の3~6位、補充要員(?)とグラディムの部下三将の3人。誰がなろうに出ていて出ていないか(名前が違うのか?)などまったく記憶にないw作者曰く、登場キャラ数が過去最高だそうです。

今回はなろうでは回収していなかったいくつかの気になる伏線が回収されています。そして今回は隙あればヴェルグリンド。様々なシーンで彼女が登場します。いったい何番目なのか・・・・・。

まず14巻でリムルが帝国に出発→「夢幻要塞」に閉じ込められた頃に何が起こっていたか、から序盤が始まります。

 

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この2人もついに参戦。 

 

魔国地下迷宮上空。突然現れたヴェルグリンドに戦々恐々。現在迷宮にはヴェルドラ、ラミリス、ベレッタ、トレイニー他樹妖精たち、カリス(元イフリート)などがいたが竜種相手にはコマ不足。エースのゼギオンをはじめアピト、クマラ、アダルマンたちは進化の眠りから目が覚めず、ガドラ老師はドワルゴンの援軍へ。十傑で動けるのは4体の竜王だけだった。「ヴェルドラ出てきなさい!」「師匠が狙いならアタシたち関係ない」(ラミリス)など呑気にしていたのも難攻不落の迷宮の中だからこそ・・。って、ヴェルグリンドさんの一撃で上層部が大破。被害は50階層まで。意を決してヴェルドラがお姉さんと対峙する。かくして壮大な怪獣・・・姉弟ケンカが始まる。

同じころドワルゴンの面々は東側でヴェルグリンド(!?)と対峙していた。ガゼルはじめバーン、ドルフ、アンリエッタ、ジェーンおばあちゃんまで終結。魔国からガビルと飛竜衆、ゴブアが指揮する紅炎衆、魔王の守護巨像に乗ったガドラ老師、悪魔3人娘、ハクロウが援軍として駆け付け命がけの戦いが始まった。

テスタロッサ、カレラ、ウルティマ vs ヴェルグリンド。

ガドラ vs ヴェルグリンド。(!?) 

ガゼル、ハクロウ、アゲーラ vs 近藤  、 ガビル、ペガサスナイト、紅炎衆他 vs 近衛他

ゴブアとフォビオ君がイチャチャ・・・いちゃつくなよwてかフォビオ君なんでいるの?wそして因縁あるティア、フットマンと対峙。ソ-カ、ヴェイロン、ゾンダvsマルコ(ヴェイロン、ソーカのタッグが激熱)ティアは体が戦っていても自我を残し「ごめんね、アタイをとめて!」とバーンやフォビオに嘆願。フォビオには「お兄さんゴメンね」と利用した事を謝罪。「うるせえ!オレの黒歴史を思い出させるな!」

劣勢をしいられた戦いは唐突にヴェルグリンド、近藤らが戦線離脱。代わりにイングラシア方面に向かっていた魔獣軍団を乗せた空挺がヴェルグリンドによって転移し参戦。戦いはまだまだ続く・・・。

一方、分身体をまとめてもヴェルドラが圧倒する魔国のヴェルグリンド戦。近藤、ルドラの能力によりついにヴェルドラが捕獲されてしまう。精神支配を察知したヴェルドラはリムルに害が及ばぬように自ら「魂の回路」を切断した。

そんな事はつゆ知らず激おこ中のリムル様。予想通りあっさり脱出w地下迷宮上空に転移した。そして悪魔召喚。上空に超巨大な魔法陣が出現。町を守護するヴェノムと100名を除く600名の黒色軍団が終結。なんとこの場で3人娘を魔王に覚醒させた。祝福を受ける配下ともども「寝るなよ?」の無茶ぶり。かくしてリムルはヴェルグリンドと対峙する事になった。

そしてついに「智慧之王」(元大賢者)に「シェル」と名付け。ここからシェルさん無双が始まる。ヴェルグリンド、ヴェルドラの竜種2体相手でも超余裕。ヴェルドラと意思疎通した後はヴェルグリンドを結界に封じてヴェルドラを食う。怒るヴェルグリンド(ここはなろうと同じ)ただしなろうと違いリムルは竜種になってしまったw竜魔粘性星神体(アルティメットスライム)になったそうです。wヴェルグリンドもなんか怒ってるので食った。リムルの中でヴェルドラがうまく話してくれればいいけど・・・。

 

一方ドワルゴン東側。悪魔組がみんな行っちゃってあきらかな戦力ダウン中。

ガゼル、ガビルvsグラディム、バラガ。ソーカvsナジム、ガドラ老師vsゴウザリン。

グラディムは配下を魔獣化させ5000もの完全魔獣が誕生、1万もの犠牲を払ったが・・・。魔獣化せず暴走してるものも1万いる。圧倒的な戦力差の中で苦戦を強いられていたが援軍がやってきた。スフィアら獣王戦士団をひきつれてカリオンが、双翼ら天翔衆を連れたフレイが参戦。カリオンは腹違いの兄弟であるグラディム、フレイは双子の姉妹であるナジムの相手をする事になった。カリオン、フレイが覚醒し、ガビルがアルテミットスキルを手に入れ、ガドラ老師がなんか若返った上に悪魔族(しかも新種の金属性悪魔族・メタルデーモン)になっちゃってアルテミットスキルも当然のように習得、遅ればせながらラプラスも参戦しここでの戦いは辛くも勝利する。

 

一方皇帝旗艦の甲板にて。

アゲーラ、エスプリ、ゾンダvsガルシア(序列5位)、シオンvsミナザ(序列6位、蟲型魔人)、ヴェイロンvsマルコ(序列8位)、ソウエイvsガードナー(序列4位)、ウルテイマvsダムラダ、カレラvs近藤、テスタロッサvsヴェルグリンド。魔国軍全勝。全員アルテミットスキル獲得。それなりに苦戦していますけど完勝。

 

一方、カガリ救出に向かったラプラスの前に新たな敵妖魔王フェルドウェイ登場。ここに(リムルの戦いを見学してサボってた)ディアブロが合流。不利に感じたフェルドウェイはカガリ、ティア、ユウキらを回収して離脱してしまった。救出失敗。肩を落とすラプラス

 

ヴェルグリンドがルドラの支配下にあった事が確定。リムルと魂の回路を繋ぐ。ヴェルグリンドも進化しアルテミットスキル獲得!(!?)すでにルドラは自分のスキルであるミカエルに侵食されていた。ミカエルとフェルドウェイの目指すものはひとつ。ヴェルダナーヴァの復活。両軍疲労が大きいため一旦お互い引く形で終戦した。

 

帝国戦が終了しました。13巻がリムルたちのターン、14巻が帝国のターン、そして15巻はリムルたちのターンでした。

そして今回出番が一番多かったヴェルグリンドさんが早くもお役御免となりました。そしてマサユキの謎がハッキリ解明しましたね。ここは言ってはいけないと自分の良心が・・・。ついでにアゲーラも過去の記憶を思い出しました。さらに近藤も同じ流派でしたw

 

今回は当面の敵と目的が確定しました。すべての黒幕と思われてた近藤すらミカエルに支配されていたので近藤が死んでも支配は解除されませんでした。これはヤバい?仲間フラグが立ったティア以外、カガリさんやフットマン、マイ達はこのまま敵として戦う事になりそう。なろう通りですね。ならユウキは?ダムラダはユウキはミカエル(ルドラ)に支配されてる状態だと言ってましたが果たしてどうなんでしょう?今のままじゃただのさん下止まりwそんなはずはありませんね。それとラプラス、がんばれ。16巻ではまたシレっとリムルの配下に混じってるんだろうなぁ・・・w

書籍の良い所は配下どうしの絡みが多い所。大活躍だったガビルとガドラ老師は絡みまくってたし、ベニマルとテスタロッサの絡みも多かった。ソウエイとエスプリとかも。ゾンダにツッコみまくるエスプリも良かった。残念だったのはゴブタの出番がマジでなかった。ランガが起きない限り出番ないかなぁと思ってましたがランガが起きなかったw

あとディーノ。生きてる?なんか出番逃してない?リムル帰って来てるよ?いつ動くの?ミナザが残した「蟲魔王」というフレーズも含めて天魔大戦前にもう一波乱ありそう?

15巻で魔王級に覚醒したのは悪魔3人娘とカリオン、フレイ。絶賛魔王級出血サービス中。見せ場タップリのガドラ老師もなんか悪魔になっちゃったwしかもディアブロの眷属なんですねw死んだ事をなかった事にするガビルのアルテミットスキルも凄いですが、ガドラのスキルもリムルの魔法全貰いとか凄すぎる。なろうでは強さすら良く解らなかった存在だったのに悪魔公級になるとか反則です。

 

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ヴェルグリンドお姉さん、お美しい。

 

もうすぐ発売 転スラ15巻 勝手に予想

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リムル様とギィさん。ちょっとBL風。

 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

↓15巻のネタバレはこちら↓

harunatan.hatenablog.com

 

9月下旬から10月初めには15巻発売予定です。という事でまことに勝手にどーなるのか予想してみました。

 

まずやはりプロトタイプであるなろうとの違いをおさらい。

・ヴェルドラ強奪。ヴェルグリンドだけではなくルドラ、近藤も参戦。場所も地下迷宮上空に変更。リムルはどこかに隔離されヴェルドラが奪われるシーンを見ていた。

・戦闘がジュラの森だけでなくドワルゴン東部でも激しい戦いが繰り広げられていた。ここで近藤に操られたカガリはじめ道化連とマイ、アリアなど書籍ですでに登場済みのユウキ一派、生まれたであろう上位魔人数体が立ちふさがっているはず。

・ユウキは生存、近藤に操られてるフリをしてダムラダの呪縛も解除。2人が現在どこにいるかは不明。

・現在配下は進化の途中のためランガ、クマラ、アダルマン組、ゲルド、ゼギオン、アピトがまだ眠りについている。それ以外はリムルと一緒かドワルゴンで戦っている。

・ルドラとヴェルグリンド、近藤の強さがなろうとまるで違う。

・すでにラプラスがリムルと行動をともにしている。他に行動をともにしてるのはディアブロ、ベニマル、シオン、ソウエイ。

 

なろうと唯一同じなのがヴェルドラが拉致され魂の回路が消失しリムル様が激おこという所。しかし激おこになった場所は閉じ込められてしまったどこかの空間。

ここまでくると14巻まで以上になろうとは違う話に進んでいく事になるでしょう(というよりなろうと同じなんて話は今までもほぼほぼないけど)。一緒なのは最後にはリムルが勝ち、天魔大戦の予兆が訪れるという結果のみ。ラスボスとしてマジであのキャラクターが登場するとしか思えない流れになってきました。竜種のあの方です。本物の。なろうのラスボスみたいな小物じゃなくて最高の大物の。

現時点ではユウキはギィの手駒であり、話の流れからもリムルを裏切る展開にはなりにくい、てか今さらユウキがラスボスではちょっと鼻で笑ってしまいそうですw

そうであれば本物のあのお方しか・・・。

 

さて、話を15巻に戻しますが、ルドラ達はヴェルドラ捕獲に成功したので、この場をすぐに撤退 するのか?リムルは間に合うのか?ルドラが警戒していた地下迷宮の上の階が壊されているのでこのまま迷宮破壊に動く可能性はありますが撤退濃厚です。リムル様間に合わず。

リムルはラプラスとドワルゴンに向かいカガリ他の呪いを解き誕生した上位魔人達を倒す。道化連とマイ達も合流。眠りについていた配下も目覚め、悪魔3人娘とベレッタを魔王級に覚醒させ、いよいよ帝国にヴェルドラ奪還、ユウキ救出に向かう。

守りのために迷宮勢は居残り。テンペスト軍、ドワルゴン、ミリム領、ユウキ一派で一気に攻め込む。なーんて事を想像してみます。つまりヴェルドラ奪還と対ルドラ戦がひとつにまとまる。と、予想しています。またまた巻またぎになりそうな予感。

 

気になるのはユウキとダムラダ。実際2人は近藤の支配が解けています(ユウキは最初から支配されていない)。15巻ではこの2人がどんな行動を起こすのかも重要そうです。ダムラダはルドラを裏切る事はないので2人が再び対峙する事になるんでしょうが、一方でリムルやユウキならルドラを倒せる存在と感じ、なろうでもあったルドラを倒して欲しい願望の設定は残っている。しかしルドラの生まれ変わり?であるマサユキを守ろうとしていた。その意図が見えないんですよね。

逆にマサユキを殺そうとしていた近藤。ルドラにどの程度忠誠心があるのかが書籍ではあまり描かれていないので(実は近藤はルドラから帝国奪い魔王をも支配する頂点に立つつもりなんじゃね?)と思ってしまった。なろうでは忠誠心高かったけどね。

 

さらに帝国の空挺が攻めてくるのを今か今かと楽しみに待っていたルベリオス勢。肩透かしを食らったルミナスとヒナタがそんなにおとなしくしているとは思えない。そして、テンペストには配下以外にもう一人戦える人がいる。最強の勇者クロエ。ジウ戦が納得いく戦いでなく悔しがっていただけにクロエも黙っているとは思えない。ここらへんも絡んできたら面白いかもしれない。まぁそこまでボリュームあげても仕方ない気もしますが・・・。

 

そして魔王ディーノ。地下迷宮で鳴りを潜める奴はいつ動くのか?

 

はてさて、実際はどんな展開が待っていますか。楽しみですね。

 

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悪魔3人娘もいよいよ魔王へ。原初7柱全員魔王とか恐ろしい・・・。ギィ以外はぜんぶリムルのせいです。

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点  中庸道化連(ラプラス、ティア他)

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近藤相手にがんばるティアちゃん。
 

※完全ネタバレです。自己責任で。

 

正直、道化連はユウキや他の項目にちょっとずつ書けばいいかとも思いましたが、

なろうと書籍でここまで違うとやはり記事にすべきかなと。

なろうでは正直、カガリ以外はいつ出てきたのか謎、印象に残ってるのは天魔対戦真っ只中。話数で言えば200話以降。書籍に置き換えると15巻以降・・・・15巻!?そうなんです、アニメでもその謎の悪役ぶりをすでに発揮してる彼らはなろうでは登場したかも不明な存在。天使軍の一員としてレオンの元に現れた敵としてがほぼ初登場と考えて良いのでは?物語の終盤です。初期にピエロのような者がクレイマン配下として暗躍しているのですが、このピエロはゲルミュットだったと描かれています。

 

なので違いというより、ほぼほぼ書籍の行動だけを追う形になりますが。

オークロードで暗躍してたのはゲルミュット1人だったのに対し、オーガの里にフットマンが登場したり、トレイニーの前にラプラスが登場したりと道化連も活躍します。実際はオークロードを仕掛けたのはクレイマンでしたが、その背後でユウキと一緒にクレイマンを手伝う形で暗躍します。オークロード失敗後はカリュブティス復活にクレイマンの指示でフォットマンとティアが貢献。ラプラスやティアがクレイマンと慣れ親しんだ雰囲気。アニメでも語られた話ですがなろうには無い設定です。なろうでは暗躍していないのでオーガ組が仮面を見て勘違いで襲ってきたという話も書籍からの加筆分です。

 

・呪術王カザリーム(カガリ、元魔王、道化連会長)

元はエルフの王族だったが、呪われてダークエルフとなり妖死族(デスマン)へと進化、魔王となった。200年前に魔王狩りを始めたレオン討伐に向かい返り討ちにあい死亡。精神体となって彷徨いレオンへの復習のために復活を願った。そのための依り代として異世界から召喚したのがユウキだった。ユウキに敗れたが配下の 中庸道化連とともに付き従う事になった。

サリオン製のホムンクルス受肉して復活。カガリと名乗りユウキの秘書、自由組合副会長、古代遺跡の専門家として活動。リムルとの初対面は開国祭にユウキを迎えに行った時。のちにリムル、ミリム、ゴブタ達と遺跡探索に赴く。

帝国での地盤作りにユウキらより早めに帝国入り。クーデターを起こす前に拠点を襲撃され逃げる途中に近藤によって精神を支配される。

なろうからの大きな違いはユウキに操られていないこと。もっともユウキに心酔しきっているので操る必要性もないのですがwともかく自我があるだけに心理描写も豊富。

復活当初はレオン憎し、クレイマンのカタキであるリムル敵視という感じでしたが、ユウキの理想実現を最優先に考えるようになり憎しみの感情があまりなくなってる気がします。自分が調子に乗って実力もないのにレオンに向かって行った事、そのせいでクレイマンも無茶してしまったと後悔するまでにいたっています。フレイ、カリオンが魔王返上した時は彼らは賢い、自分ももっと賢ければ。ダムラダが裏切りったと知った時は裏切り続けられ絶望した過去を思い出し、自分達には強い仲間ではなく、信じあえる仲間がもっと必要だったと後悔する。

いや、完全にいい女モードに入ってるカガリさんですが、14巻ではダムラダと対峙したユウキを残し拠点を放棄、仲間も守れない自分の弱さに絶望しながら近藤の支配下に。ドワルゴンの東部にてヴェルグリンドに惨殺されたユウキ一派の兵士の屍骸から上位魔人を誕生させるべく禁呪・妖死冥産(バースデー)を実行した。ラプラスの話だと自分やクレイマンもこの術で生み出されたらしい。カガリさん、ピエロたちの親だったんですねぇ・・・。

 

・享楽の道化(ワンダーピエロ)ラプラス

14巻でリムルと合流を果たしたラプラス。道化連の副会長にして最強の魔人。軽薄でキナ臭く、まさにTHE悪役といえる人物。実際は弱肉強食の魔物の鉄則を重視しクールな印象もあるが仲間思いの人間くさいキャラである。

なろうと違い初期から登場してきな臭い動きを見せる。ゲルミュットとともにトレイニーと対峙したり、クレイマンと意味ありげな会話をしたり。

レイマンから依頼と言う形で手伝っていたオークロードが失敗し、ファルムス侵攻(マリアベルが黒幕)によって魔王が誕生。同じころルベルオス内偵もロイの妨害で失敗。ユウキからしばらく静観を指示されクレイマンにも念を押した。その時に覚醒魔王になるための魂獲得のために奴隷を買い虐殺を繰り返す事に苦言を呈し、仲間だったミュウランの死(死んだ事になっていた)にも無感情なクレイマンに数十年前から違和感を感じていた。ミリムを支配し力を過信したクレイマンが「魔王の宴」を強行。ラプラスは「魔王の宴」によってルミナスが不在になる事に乗じてルベリオス潜入に再び挑戦するが今度はヒナタに阻止され撤退する。しかし撤退中に鉢合わせしたロイとの再戦ではロイを瞬殺する(色々ロイが弱体化する条件が揃ってたせいもあるが)

「魔王の宴」はクレイマン側完全敗北に終わる。ラプラスはクレイマンの死を受け「フットマンは怒るだろうなぁ、ティアは泣くだろうな。だから、ワイは笑う」という名言をはなつ。(まぁ仮面のまんまなんだけど・・・)。

マリアベルが暗躍してる頃は鳴りを潜め(なんかしてたんでしょうが)西方動乱を前にレオンの元へクロエ(と思われる)子供が売買されるという情報を届ける。

西方動乱の際にはルミナスの元へユウキ、フットマンとともに現れ、側近のルイ(ロイの双子の兄)と対峙。互角以上の戦いを見せるがギュンターと戦っていたフットマンがKO寸前だった事とユウキが目標を達成してた事により離脱。しかしそのユウキも作戦を失敗し予定より早く西側の拠点を放棄するはめになった。

東の帝国に移動するさいに魔王ギィに捕獲されてしまう。ボスであるユウキもギィの前では歯が立たない状況の中で自分を犠牲にして仲間を助けるために大芝居をうつがギィにもユウキにも見破られてしまう。戦闘に敗北したユウキと道化連はギィ配下となり帝国でのクーデターを約束する。

その後は他のメンバーとの別行動が増え、帝国戦中はユウキとの連絡役として2度テンペストを訪れている。1度目は問答無用のトレイニーさんと10日間戦闘になったw2度目に訪れたのはリムルとの協力体制をとるべく道案内としてだった。しかし帝国ではダムラダの裏切りによりクーデターは失敗。カガリ以下仲間達は近藤の支配下に落ちた。

オーガの里が滅んだり多くの被害を出した事は弱肉強食の魔物としてあやまらないと告げた上でリムルやベニマルに「助けて欲しい」と頭を下げた。

ラプラスの行動にリムルが頭でツッコむなど以前からリムルには気に入られてたふしがあり、実力も買われていた。拠点移動でルドラの領域に入ってしまった際も罠を疑うソウエイ達とは違ってリムルはラプラスを疑うことはなかった。

ユニークスキル「詐欺師(アザムクモノ)」は個人的にネーミングが好き。

 

・涙目の道化(ティアドロップ)ティア、怒った道化(アングリーピエロ)フットマン

 

仮面の魔人。リムル達に最初に伝わったのはオーガの里に現れたフットマンだった。オークロードでは最前線で主導した。短気で口下手(アニメではそうでもなかった)。ティアはカリュブティス復活を前にクレイマンの元に現れたのが初登場。

ラプラスがリムルに話したところによると、ともにカザリームの失敗作らしい。力に能力がふりきられ知能が低くなってしまったようだ。(とはいえティアは西方動乱の際には一瞬の隙を突いた大金星を上げているなどそれほど知能が低い感じがしない)ティア、フットマンは対クレイマン戦ではクレイマン軍と合流しユーザラニアでテンペスト、獣王国連合を迎え撃った。その後は鳴りを潜めるが西方動乱前に動き出した。

フットマンはルミナスの側近ギュンダーと対峙、ティアはある作戦のために行動していた。そしてクーデターを起こすべく準備中に帝国近衛の襲撃に合い逃げる途中にカガリともども近藤の支配化に落ちた。

 

・人形傀儡師 魔王クレイマン

序盤最大の敵。とはいえ強くはない。なろうとの大きな違いは中庸道化連の一員である事。道化の中でも一番の策略家である。強さならラプラスはおろかティアにも劣る(実際ティアに一番弱いんだから無理するなと言われたことがある)。400年前に魔王を名乗ってからは全ての魔王を支配する事を目論むようになる。しかし数十年前に近藤と出会い影響を受けるととても策士とは思えない稚拙な行動が多くなる。オークロードやファルムス侵攻、ユーザラニア壊滅の首謀者であるが実際は近藤やマリアベルに踊らされていた。カザリームを溺愛しており復活を条件にユウキと手を結んだが復活には間に合わなかった。なんとも不運な最弱ボスである。

書籍6巻の魔王の宴はなろうとはかなり違う展開になっていますので必見。そして合掌。。。

 

15巻で彼らがどうなってしまうのかも見所ですね。

 

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 突然踊るよーーーーー

 

転スラ キャラ別 なろうと書籍の相違点 エルメシア、ルミナス。

※完全ネタバレです、自己責任で。

 

今回は書籍で大幅に出番が増えたエルメシア、ルミナスについて。

 

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可憐な純エルフ美少女エルメシア。歳を聞いてはいけません。

 

エルメシアス・エリュル・サリオン。神の末裔を自称する年齢不詳の天帝。魔道王朝サリオンを2000年前に建国し唯一無二の存在として君臨する風精人(ハイエルフ)。あのガゼル王も頭があがらず、思わず「バ・・・」と言い掛けて威圧されてしまう程だ。(バ・・・バアサン?バケモノ?)。アニメでもお馴染みの冒険者エレンは姪でエレンの父エラルドは一番の側近だ。

リムルが魔王になる決意をする助言をしたエレン。結果ファルムス軍が全滅し魔王が誕生した。そんな娘の不始末回収のためジュラの森を訪れたエラルド。親バカぶりを発揮しながらエレンや旧知のガゼルの助力でテンペストと友好関係を築く事になった。

魔王になって妖魔人間一体の国を作ろうとしてるスライム。そんな脅威(面白い)生き物に興味を持った彼女は「開国祭」に参加する事を決める。

なろう版の開国祭では武道大会の予選に参加し脱落。リムルに文句をいいつつ幹部達の戦いに驚愕し友好を誓う・・・的な流れで以降まったく登場なしだった。

以下はなろうでは存在しないエルメシアさんの軌跡。

 

書籍版ではサリオン自慢の空挺にて飛来し、前夜祭会場に姿を見せリムルと初めて顔を合わせる。外ヅラは冷酷非情で威厳あるふるまいをする彼女の本質は猫のように気まぐれ。前述のようなガゼルとのやり取りもありつつ、リムルの耳元に素の口調で話しかけ密談を約束した。彼女の登場で魔物を信用しきれず前夜祭不参加だった来賓も急遽会場にやってくるほどの存在でもあった(めちゃ技術の発展した金持ち国なので)。

リムルとの密談にて盟約を結び、さっそくロッゾ一族の陰謀回避のために助力した。また迎賓地区の旅館を別荘として従業員ごと買取った。開国祭中はどこにいたのかは不明だが地下迷宮のお披露目でエレン達が乱入した時にどこからかエラルドの叫びが聞えたのでエルメシアもお披露目を見ていたのかもしれない。あとは温泉を堪能してたのでは。開国祭翌日の反省会にも参加。積極的に今後の方針を打ち出した。

 

西方動乱が勃発した中で北方を悪魔から守っていたラズルが裏切り守護を放棄、ルベリオスで親友ロッゾの陣営として参戦していた。手薄になった北方の悪魔との戦いにテンペストの援軍として魔法師団の空挺を派遣する事になった時、クロエの一件で途方にくれていたレオンをルベリオスまで送り届けた。レオンとは勇者時代からの友人らしくレオンも頭が上がらない存在のようだ(リムルが覚醒魔王級と考えてるのもあながち間違ってないかも)。

リムルとは「リムちゃん」「エルちゃん」と呼び合う飲み友達。エルメシアがリムルのお姉さんポジションで時には正座させて説教する。そんな中で結成したのが「三賢酔」だ。西側の裏組織を牛耳る組織を作り裏社会を掌握する目的でミョルマイルも加え誕生した。裏で操るのはリムルとエルメシアだが表だってはリムル配下の人間であるグレンダを頭ボスにジラード、アインを据えた。

原初や魔王級を配下に置くリムルを心配しつつ厚い信頼を置いている。

エレンとは姉妹のように仲が良く女子会を行っている。吉田氏のケーキはイングラシアに店を出していた時からの大ファンである。

サリオンの研究者は優秀で数名はテンペスト在住となり地下迷宮の研究所にいる。またサリオンのホムンクルスは完成度が高くエルメシアも国外に出るときは安全のためホムンクルスに憑依する。リムルもそれを参考に樹妖精や悪魔たちの依代を作った。道化連のカガリさんの肉体もサリオン製だ。

リムルにとって本当に頼りになるお・・・お、お姉さんである。

 

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ルミナス様、尊い

 

吸血鬼ルミナス・バレンタイン。この世界唯一の宗教が崇める唯一神にして魔王。神聖法王国ルベリオスを裏で牛耳るゴスロリバイセクシャル少女である。吸血鬼でありながら太陽の光を克服した超克者でもある。

その昔、ヴェルドラがアニメでうっかり滅ぼしたと言っていた町は彼女の町だった。それから今のルベリオスに移り住み国を作った。彼女は魔王としても影武者を置き自分の領地も隠した(なろうにはない設定)。今まで出席しなかった魔王の宴に参加し、初めてリムルと顔を合わせた時も配下のロイを魔王役にして従者として後ろに控えた。しかし乱入してきたヴェルドラに正体をバラされてしまった。以降は魔王として接する事になる。

なろうではルベリオスに帰るとクロノア(なろうでは名はない)の棺を奪われていたが書籍ではヒナタの活躍で未遂に終っている。さらに正体がバレて宴から先に帰したロイがラプラスにやられてしまった。すでに書籍の改変がはなはだしい感じですが以降はなろうにはない話ばかり。

ヒナタへリムルとの敵対を禁止し(元々ヒナタも敵対する気はない)、七曜の老師の陰謀によって開戦してしまうテンペストとの戦いで死んだヒナタを蘇生、七曜の老師を粛清した。ここでもまたヴェルドラのせいでヒナタ以外の聖騎士にも正体がバレ、ヴェルドラにも粛清の嵐が。彼をボロボロにして満足したルミナスはヒナタらと首都リムルへ。町を堪能しながらルベリオス、西方教会ともどもリムルと同盟を結んだ。

開国祭にはお忍びで参加。初日のコンサート終了後にリムルに声をかけて来てる事が確認出来た。タクト達のコンサートをかなり気に入ったのか翌日の会場にもいた事がフレイの証言でわかった。そしてリムルに音楽交流を持ちかける。また、屋台を出していたヴェルドラと店先で口論してる姿も目撃される。おそらく一方的にルミナスがまくしたててるんだろうけど・・・。

そしてその音楽交流が実現した時、西方動乱の幕が上がる。

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その1 - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

転スラ なろうでは語られなかった物語 対グランベルロッゾ(西方動乱他)その2 - 「転生したらスライムだった件」なろう版と書籍版の違い

 

グランベルとの戦いの中で覚醒魔王に進化し究極能力「色欲乃王」(アスモテウス)を獲得した。そして中盤までの最強の敵、グランベルを討ち取ったのだ。

西方動乱収束後、テンペストにてヒナタ、クロエをまじえ、リムル、レオンと今後について話あった。クロエの輪廻を知っており、クロノアの体を守りリムルの出現も知っていた(だから魔王の宴に参加した)。ルミナスも当事者である。

ここでリムルの配下に原初がディアブロ以外にもいる事に気がつく。リムルも実は3人娘どころかディアブロが原初である事をこの時にはじめて知るのだったw

クロエが勇者であるためギィ対策を考えていたがギィ本人が乱入し、クロエと敵対しない事を約束した。その際にレオンとともにクロエに危害があるならギィ相手でも戦うと宣言した。

対帝国戦ではルベリオスも標的にされ空挺が向かったが、壊滅してやると息巻いていた。(実際はテンペストでの大敗のため空挺は引き返した)。

 

普段は高圧的でマイペースな性格。美しいものが好きで対象は男女、人間魔物問わず。今一番のお気に入りはヒナタとクロエだ。魔物の国の歩き方の主人公、兎人族のフラメアをペットにするために名付けしたのは彼女である(真意は不明)。なので今や幹部級にとりたてられリムルになついているのを快く思ってないふしも・・・。かつて自分に仕え七曜に殺されたアダルマンに地下迷宮まで謝罪に訪れ、秘術を授けたりやさしい一面も持ち合わせている。

 

イラストのせいか、なにかとキャラかぶりと言われる2人。リムルが王様として参考にしているのもこの2人なのでキャラかぶっても仕方ない面もある。一人称が妾(ルミナス)と朕(エルメシア)だったり側近が振り回されてたり・・・。

早い段階でリムルと協力体制になった2人。それもテンペスト繁栄の要因になっているのでは。 

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 みんなのレオン様。実はこの方も2人の女性に翻弄されっぱなしである。